iPhoneにつけてくれんかね?
平らな場所さえあれば、どこでも一瞬にしてキーボードに変えられる投影式のレーザーキーボード。昔はSFのなかだけの世界の話のようにも思われていましたけど、いまや各種モデルが周辺機器として発売中です。ただ、便利そうで気にはなるけど、わざわざこれを常に持ち運ばないといけないのがネックかな……。
そんな悩みを一発解決してくれる、世界初のAndroidスマートフォン「Smart Cast」が、レノボから発表されましたよ。世界がGoogle I/Oでの新発表に沸きかえった5月最終週、ひっそりとレノボは中国の北京にあるChina National Convention Center(CNCC)において、Lenovo Tech Worldカンファレンスを開催。Smart Castをはじめとする数々の革新的な開発製品をアナウンスしてきました。
Smart Castは、スマートフォン上部にピコプロジェクターが搭載されています。そのまま壁面などに投影すれば、大画面のプロジェクターとして活用できる優れものですよ。とはいえ、さらにユニークなのは、キックスタンドを出してスマートフォンを立てて置き、ピコプロジェクターを回転させて手前に投影すると、レーザーキーボードやピアノの鍵盤などなど、手の動きを認識する各種入力インターフェースとしても活用可能に! すでに文字入力や演奏で使えるレベルの実用性を備えていることが、会場内のデモンストレーションでも披露されていたそうです。
実は中国では、大型化するiPhone 6から、アップルが投影式のレーザーキーボード機能を内蔵するとの情報が飛び交い、いざそれが根も葉もない噂に過ぎなかったことがわかると、多くのユーザーが失望。スマートフォンの小さなディスプレイの枠を超える快速タイピングへの期待は非常に大きいものがあるんだとか。こうした背景で、すでにレノボが完成品レベルのSmart Castを発表してきたことに好評価が集まっているようですね。
なお、レノボはSmart Castの発売時期および価格に関しては、今回のLenovo Tech Worldで一切明らかにしていません。もう少しデザイン的に洗練してほしいような気もしますけど、かなり便利なことは間違いないピコプロジェクター搭載スマートフォン。早く実際に購入して使えるようになるといいのにな〜。
source: PocketLint
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)