たくましすぎた商魂にダメ出し。
ホテルでWi-Fiが有料だと、じゃあスマートフォンでテザリングするからいいよ、ってなりますよね。それはホテル側にとっては都合が悪いんですが、だからって妨害電波を発したりするのは、少なくとも米国では違法です。今週、FCC(米国連邦通信委員会)が大手ホテルのマリオット・インターナショナルに対して出した裁定でそれがはっきりしました。
去年、テキサス州ナッシュビルにある大手ホテル、マリオット・インターナショナル系の「ゲイロード・オプリーランド」が利用客のスマートフォンやWi-Fiルータの電波を妨害していたことが発覚しました。というのは、ホテル側が提供するWi-Fi利用料はなんと1端末あたり1000ドル(約12万円!)で、ぜひそっちを使っておくれということだったんです。商魂たくましいというか、欲の皮がバッキバキというか…。
当時FCCはそれを通信法第333条違反とし、マリオットに対し60万ドル(約7200万円)の罰金を命じていました。が、それに対しマリオット側はFCCに対しルール見直しを迫るという逆ギレ状態になっていました。
でも今週FCCが下したのは、ありがたいことに完全にユーザー側に有利な裁定でした。「21世紀において、Wi-Fiとはインターネットへの必要不可欠なアクセス経路である。個人のWi-Fiネットワークまたはホットスポット」は、消費者がインターネットに接続するための重要手段である。Wi-Fiスポットに対する、意図的なあるいは悪意のある妨害は違法である」と文書で明言してくれたんです。
FCCは、マリオット以外にもホテルが利用客個人のWi-Fiホットスポットを妨害する行為が増えてきていることを指摘しています。今回の裁定が他のホテルに対しても牽制になることを願います!
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source: Ars Technica、Bloomberg
Kate Knibbs - Gizmodo US[原文]
(miho)