珍しい現象を鮮明に捉えてます。
上の動画はNASAによれば、2012年7月19日に起きた中規模の太陽フレアに伴う珍しい現象をNASAの太陽観測衛星(SDO)が撮影したものです。太陽フレアの火炎が、雨のように、または巨大な滝のように、太陽表面に向かって降り注いでいます。その炎は地球の数倍も大きなものでした。ぜひ動画で見てみてください。
NASAのゴダード宇宙センターの太陽・宇宙物理学ビデオプロデューサーのスコット・ウィーシンガー氏にメールしたら、返信してくれました。彼はこんな風に書いています。「これは、21時間半続いたひとつの現象です。非常にクールだし、プラズマが磁力線に沿って濃縮されていく様子はさらにすごいです(少なくとも僕的には!)。動画では、大きさを伝えられるように地球の大きさも示しています。」
この現象は「コロナの雨」と言われるものです。以下はNASAの説明です。
コロナの熱いプラズマが冷却・濃縮され、強い磁場に沿って落ちていく。磁場そのものは目に見えないが、磁力線に沿ったプラズマの動き304オングストロームの超紫外線ではっきり捉えられ、それによって磁場の外形も明らかになっている。
NASAによれば、この現象は太陽上の爆発の際にありうる3つの現象すべてが同時に起こったものだそうです。
太陽の爆発にはいろいろなものがある。それは太陽フレアの場合もあれば、CME(Coronal Mass Ejection)と呼ばれる太陽物質の排出の場合もあり、コロナに向かってループする、磁力線変化の複雑な構造を生み出すこともある。
2012年7月19日に起きた太陽の爆発では、これら3つの現象が一気に引き起こされた。
去年の夏に太陽でそんなことがあったなんて全然気づきませんでしたね。もしかしたら今も、太陽の上では大事件が起きているのかなー、なんて想像してしまいます。
[NASA]
Jesus Diaz(原文/miho)