よかった、この世界はシミュレーションじゃないんですね。
大学生と教授の間で何百回と交わされたであろう会話「僕たちが巨大なコンピューターシミュレーションの中に存在している可能性もあるわけですよね?」「ないとは言いきれないですよね?」「え、なんでですか?」これに終止符がうたれました。ドイツのボン大学の研究者達が答えをだしています。答えはもちろん「私たちの世界はコンピューターシミュレーションの中に存在しているのではない」です、そしてその理由は...。
彼らの言う理由は実にシンプル。もし、この宇宙が巨大なシミュレーションだとしたら、パワフルなスーパーコンピューターの計算によって生み出された別世界だとしたら、もし本当にそうならば絶対どこかにそうだと思わせる何かが潜んでいるはずだから。システムの欠陥、ミスが必ずどこかにあるだろうから。ゲームの世界を考えてみればわかりやすいと思います。
さて、ではシステムにミスがあり、それをもし見つけることができるならば、この世界がシミュレーションの可能性もあるわけです。そこで、研究チームはミス探しを行いました。まず手始めに世界を分割しました。物理現象をモデル化するためには、3D上に分割されたエリアで世界が再現されていなければなりません。分割して分割して、小さく小さくグリッド分けし、物理学の視点でチームが詳細を見て行くわけです。そしてわかったことは、コンピューターシミュレーションの世界で生きている論だと、エネルギーや粒子の量に無理が生じてしまうということ。結果、世界で表現される3Dグリッドよりも小さい世界では、シミュレーションの中に何も存在することができないという結論に至りました。
ちょっと難しすぎてよく理解できません。できませんが、我々はシミュレーションの世界に生きているわけではないそうです。よかったー!
...でもさ、これって我々の世界の物理学の範囲内での話でしょ。もしこのシミュレーションの世界と外の世界が完全に違う世界で、全く違う発展をし常識と力を持っていたら...。そしたら、やっぱりシミュレーションの可能性は0ではない、のでは。んー、頭がこんがらがってきました。
[arXiv via Technology Review]
Image by NASA
そうこ(Jamie Condliffe 米版)