グーグルメガネのような自作メガネガジェットをつけてマクドナルドに行った男性、暴行を受ける

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グーグルメガネのような自作メガネガジェットをつけてマクドナルドに行った男性、暴行を受ける

メガネガジェットについてまわる違和感...。

グーグルメガネは賛否両論。新しい取り組みへの素晴らしさを賞賛する一方で、ガジェットを顔に装着するというハードルの高さから一般受けはしないだろうという見方も強くあります。マンガやアニメの世界ではよく見られるメガネガジェットが現実世界でどう受け入れられていくのか。

メガネガジェットに興味を持ったのは、もちろんグーグルが初めてではありません。スティーブ・マン(Steve Mann)さんも、興味を示した1人。1999年から独自のメガネガジェットの開発を続けています。彼のマシンEyeTap Digital Eye Glassは、グーグルメガネと似たようなもの。見た目も、そう遠くありません。下の写真、左がスティーブさんのEyeTap Digital Glass、右がグーグルメガネ。グーグルメガネの方がすっきり洗練されたデザインではありますが、どちらもガジェット感は多いに残ったままです。

20120718eyetapdigitaleyeglassgoogleglases01.jpg

数年前から独自にメガネガジェットの開発を続けるスティーブさんには悲しい事件がありました。メガネガジェットをつけてパリのマクドナルドに行ったところ、暴行を受けたのです。

マクドナルドの窓際の席で、通りを見ながら家族と食事をしていた時のこと。店内にいた男性が、スティーブさんの頭をつかんでメガネをとろうとしてきました。が、メガネは頭に固定されているため、特殊なツールがないと外すことはできません。怒りまくってメガネをとろうとするもとれないので、結果、男はスティーブさんを床に倒す形に。なぜ、この男がメガネガジェットに怒り狂ったのかはわかりません。ギークバッシングなのか、ただふざけた奴がいると不快に思ったのか、それともただの変な人なのか...。

それでも、メガネガジェットが一般受けしないかもしれない、と思わせる1つの事件ではあります。たとえ、この男性が誰かれかまわず乱暴を働きたかっただけだとしても、メガネガジェットによって変に目を惹いてしまったのでしょう。これは実に残念でエクストリームな例ですが、メガネガジェットの一般デビューへの課題は、やはり山盛り。このちょっとした違和感、それが大きな問題なのです。

追記:米TechCrunchの記事によると、加害者がマクドナルドの店員、または社員だったのではないかとして議論を呼んでいるようです。

[Eyetap via Verge]

そうこ(Jamie Condliffe 米版