映画「プロメテウス」の新プロモーション動画の主役は、マイケル・ファスベンダー氏演じるアンドロイドのデヴィッド。ロボットは将来、どこまでヒトに近づいていくのでしょうか。どこまで近づけるべきなのでしょうか。
ロボット、ロボットがロボットたる所以は何だろうか。
人工知能や技術はどんどん進歩し、やがてヒトと見分けがつかないロボットが生まれる。
デヴィッド、君は何ができるんだい?
「私は何でもできます。アシスタントとしても、あなたの生活をより効率よく管理することも。時に、自分の中の「ヒト」の部分が、残酷で非論理的だと思うことも、私はやってのけることができます。私は、ヒトの中に簡単に入り込んで馴染むことができます。」
デヴィッド、君は何を考えているんだい?
「私は何でも考えます。子供たちが遊ぶ様子、天使、宇宙、ロボット。」
デヴィッド、君を悲しませるものは何だい?
「...争い、貧困、残虐さ、そして不必要な暴力。私は、ヒトの感情を理解することができます。ただ、自分自身で感じることはできませんが。」
「だからこそ、私はより効率的により有力に行動することができますし、私の中の「ヒト」の部分でお互いにコミュニケーションをとるのを手助けすることができます。」
デヴィッド、何か言いたいことはあるかい?
「私を作ってくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えたいです。」
技術的に、知的に、物理的に、そして感情的に。
ロボットは人間の見た目になる必要があるんでしょうか。差別や仲間意識に外見が与える影響が大きいのならば、ロボットはロボットの姿でいる方が幸せなのではないでしょうか。人間にとってもロボットにとっても。ドラえもんが幸せなのは、猫型ロボットだからじゃないでしょうか。ロボットの未来を考えると、楽しみでもあり恐ろしくもあり、そして切なくもあります。
ロボットとは何ぞや、人が人なのは何でだ、って気持ちの時は、浦沢直樹氏の「PLUTO」や首藤瓜於氏の「脳男」がオススメです。もっとモヤモヤしてみてください。
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そうこ(SAM BIDDLE 米版)