人は見かけによらないとは、Fei君のことですねぇ。
このピンボケ写真の男子はFei Lam君17歳。ニューヨークのクイーンズに住んでいる高校の最上級生です。勉強が出来そうだけど、すごいガッツがあるような雰囲気ではないですよね? でも、彼の電子機器に対する情熱と自発力は、なかなか凄いんです。
Fei君はiPhone 4の白モデルの発売延期のニュースにガックリし、待つのにシビレをきらしてしまったので、Appleは頼らず必要なパーツをFoxconnからオーダーして自分のiPhone4を組み立ててしまいました。
Fei君のすごいところはパチものを作ったわけではなく、Appleの正規のiPhone4と同じものをDIYしちゃったんです。なぜそんな事ができたかというと? Fei君の話によると、数年前からFoxconnの人達と知り合いで、その男の人はAppleが公認している携帯に使う部品と全く同じものを輸出することが出来る人だったというんです。
最初は自分用のiPhone 4をDIYしただけでしたが、徐々にコンバージョンキットとしてオンラインで販売し始めたんです。そして、Feiくんがこの灰色市場なビジネスを8月にスタートさせてから今までの間に、彼のポケットの中には13万ドル(約1000万円)が入ってきたそうです。
ちなみに、彼はこの資金を使ってニューヨーク大学のコンピューターサイエンスの学位を取かビジネスを学びたいので、学費の足しにできればと考えているとか。
そんな中、私立探偵から野心的に盗品を販売する罪で訴えるという脅迫状が送られてきたんです。最近、盗品をオンラインで販売した女性が、何十万ドルもの罰金や投獄の危機に直面しているというニュースもあるので、自分も同じような状況になるんじゃないかと心配しているそうです。でもFei君、腹が据わってます。今のところサイトを閉鎖するつもりはないので、サイトを閉鎖する代わりに弁護士に相談したんです。
今後Fei君が法的にどうなるのか? ニューヨーク大学に行けるのか? 分かりませんけど、既に彼には非常に優れた商才があるのは明らかですね。
[The Observer via Fast Company]
- Sam Biddle(原文/junjun )