めくるめく快感でした...。
higuchi.comさん、そしてアリストクラトさんのご厚意で、超弩級オーディオシステムが紡ぐ豊潤の極みたる音を堪能してきました。
なんでも好きなCDを持ってきていい! というのであえてイマ的サウンドであるPerfumeのCDと、先日100円で発掘したTMNetworkのアナログその他をお持ち込み。ダメもとでiPod用トランスポータ(AT-HA35i)も持って行ったのですが、コイツの存在を忘れてしまうほど圧倒されてきましたよ。
最初に聴かせていただいたのは、KEF MUON(ペアで2000万円)を軸とするセット。ターンテーブルやラック、ケーブルまで含めたら8000万円超えの世界です。これにPerfumeという、MP3での圧縮を前提としたマスタリングがされている音源を鳴らしてもらいましたが...。
音圧系には変わりないけど、産毛まで描写するかのようなダイナミックレンジの広さとリニアティの凄まじさが相成って、ボリューム上げてもうるさく感じない。イケイケなコの側面はオトナ。そんなサウンドにビックリです。
とはいえPerfumeがもっともハッとしてグッときてパッと目覚めたのはコチラ。avantgardeのMETA PRIMO(ペアで900万)のシステムです。CDに入っている音はプラスチックで圧縮成型したようなスタジオトーンのはずなのに超ライヴ。なんですかこのナマナマしさは。コンサート会場以上の音じゃないんですかコレ?
他の曲も、相性が悪い曲であっても元気いっぱい幸せいっぱい。すくすくと育ったヤンチャな猫のようにニヤけられる演奏をしてくれちゃうMETA PRIMOに思わず「ホーン最高!」と叫んじゃいました。
対してTMNetworkのアナログが生きたのはlumenwhiteのdiamond light(1300万超)をELACのリボンツイーターでカスタムしたオーディオセット。このhumansystemは当時のデジタルレコーディング技術では小室哲哉のイメージするダイナミックレンジが稼げないため、あえて小音量でまとめられたという曰く付きのシロモノですが...TMNetworkの真実はここにありました。
いままで聞こえていなかった音が聞こえた! だけじゃありません。微妙で絶妙なエフェクトコントロールは、時に難解なフレーズを埋もれさせず輪郭をハッキリと描ききるから幸せレベルが大幅にアップ。ああ、これが麻倉怜士御大の言われる感動度というヤツでしょうか。そして改めて思います。小室哲哉最高。
大迫力なルックスに以前Gizmodoでもご紹介したavantgardeのTRIO BASSHORN(全部含めて1800万円)。サブウーハーまでホーンです。他の参加者さんが持ち込んだMISIAのアルバムに鳥肌です。MUONのシステムと聞き比べさせていただきましたが、やはりコチラはオトナなサウンド。TRIO BASSHORNのシステムだと泣かせる歌い方で、浸透度が違いますねえ。いや! MUONが悪いというのではないです! その証拠に、ビートルズのデンマーク盤の朗々たる歌い方ときたら...。
最後になりましたがアリストクラトの倉田さま。本当にありがとうございました! お店は青山の閑静な住宅街にあり、予約をすればどなたでも試聴できるそうです。またYahoo!オークションにも出店中。オルトフォンのラジオがあまりにも可愛すぎて、クリックしちゃおうかどうかで超迷い中です。
美オーディオの数々を、細部まで見てみたい方は、@hornfukiさんのPicasa写真集をどうぞ。
薔薇がなくちゃ生きていけない [超弩級オーディオブロガー試聴会やってみた][higuchi.com]
[アリストクラト]
(武者良太)