ヨーロッパ生まれの天才たちにアップルもタジタジ...
カナダのバンクーバーで開催された「Pwn2Own 2010」ハッキングコンテストにおいて、あっと世界を驚かせたのが、こちらのワインマンさん&イオッツォさんのコンビでしたよ。なんでも特殊な細工が施されたウェブページを作り上げ、ここにアクセスしたiPhoneは、いずれも一瞬にしてデータを盗み出されるという恐るべき手口を立証して、見事に1万5000ドルの賞金を獲得しちゃったのでした!
はっきり言いまして、防御手段は無いに等しいですね。だって、この特殊ページへとアクセスしただけで、わずか20秒間のうちに、iPhone内の削除済みのメッセージも含めた全SMSのデータベース情報が抜き取られてしまったのですから、もう開いた口が塞がらないですよね。そのまま完成度を高めれば、まったくアクセスしちゃった当のiPhoneユーザーには気づかれることもなく、連絡先やメールの情報から、撮影写真データやiTunesの音楽ファイルに至るまで、どっさりと根こそぎ奪えちゃうとも明らかにされてますよ。
いざiPadの発売を目前にして、これほどアップルにとって脅威はないんじゃないでしょうか。ちなみに、あまりにも危険な手口なので、取りあえずはアップルが対策を講じるまで世に公表することが控えられるということですけど、やっぱり気になりますよねぇ...
[ZDNET]
Rosa Golijan(原文/湯木進悟)