birdy(バーディー)は折り畳み自転車ブームに火を付けた人気のフォールディングバイクです。
当時ブームとなっていたマウンテンバイクにも劣らない振動吸収性能をもつ前後サスペンションや斬
新なフォルム、壊れにくい信頼性も相まって、1996年の日本発売から18インチという珍しいタイヤ
サイズながらも一気に知名度が広まりました。
そして、時を経ること30年弱。衰えることを知らない人気のbirdyシリーズは、今では全8種類のライ
ンナップが展開されています。
中でもbirdyの真髄ともいえる“拡張性の高さ”を活かした、上位モデルともいえる
「Rohloff(ローロフ)」「R(アール)」「Touring(ツーリング)」「GT(ジーティー)」「Classic Evo(クラシック エヴォ)」
の5モデルは、発売されると同時に折り畳み自転車らしからぬ性能の高さが話題を呼びました。
レースシーンでも使われるパーツの採用や用途を特化させたコンセプトモデルなど、あとからカスタマイズの
手を加えなくても様々なシーンで十二分に活躍してくれるbirdyの上位5モデル。
スペックに見合った性能を誇ることから、ここ最近この5モデルに注目が集まっています。
そこで、今回のブログではbirdyの上位モデルの特徴や、各モデルの強みとなるポイントをご紹介したいとおもいます!
◯もくじ
1. birdyの上位モデルとは
2. 上位モデルの特徴と強み
2−1. Rohloff
2−2. R
2−3. Touring
2−4. GT
2−5. Classic Evo
3. 上位モデル“勝手に”ランキング
3−1. 〔ギア数ランキング〕
3−2. 〔オンロード走行性ランキング〕
3−3. 〔オフロード走行性ランキング〕
3−4. 〔街乗り快適性ランキング〕
3−5. 〔総合力ランキング〕
4. GCSで乗れるbirdyシリーズの試乗車
5. お気軽にご来店ください!
1.【birdyの上位モデルとは】
birdyの基本モデルには「birdy Classic」や「birdy Standard」があります。
これらのフレームをベースに、高性能なパーツや使用場面に特化した性能を持つパーツを組み合わせて
作られたのが上位モデルです。
ここでは、上位モデルを5モデルに絞って見ていきますが、数ある折り畳み自転車のなかでも
圧倒的なギア数を誇るフラッグシップモデルのRohloff、唯一20インチへのインチアップを実現させた走り系のR、
クラシックな見た目ながらもトレンドを抑えた仕様で話題となっているClassic EVOも含まれています。
個性が際立つRohloff・R・Touring・GT・Classic Evoの上位5モデルは、ホイールやタイヤ、パーツの違いで、
見た目も乗り心地も大きく変わります。
それぞれの特徴や強みを理解すると、birdyの魅力を知る機会になるのはもちろん、
試乗する時の楽しみが増えることにもつながるでしょう。
2.【上位モデルの特徴と強み】
ギアやタイヤなどのパーツが違うだけで走りや乗り心地が変わる上位5モデルには、どんな特徴や強みがあるのでしょうか?
それでは早速それぞれのモデルについて詳しくみていきましょう。
2−1.[Rohloff]
birdyシリーズのフラッグシップモデルとなるRohloffの最大の特徴は、モデル名にも冠される
「ローロフ14速ハブギアシステム」の搭載です。
ローロフ14速ハブギアは外装27段変速のギアレシオに匹敵し、内装ギアであることからチェーン脱落のリスクも少なく、
メンテナンスをほとんど必要としないメリットがあります。
外装27段変速との違いで優位になる点は、14段の全ての変速操作が右手のみで完結することです。
もっとも軽いギアから一番重いギアまで、片手で一気通貫にギアチェンジができるため、
アップダウンの連続したコースもスムーズに変速することが可能です。
また、エアーボリュームが高くパンク耐性の強い「Schwalbe BigApple 18×2.0」という太めのタイヤを装着しているので、
走行性能を犠牲にすることなく快適な乗り心地を実現しています。
さらに、ディスクブレーキには「TRP Spyre」を搭載しており、メンテナンス性の良い機械式(ワイヤー式)でありながらも
左右のパッドが同時に動くデュアルピストンになっているため、ブレーキパッドの摩耗が均一になり、制動力が安定することも特徴です。
これらのパーツを搭載したRohloffの強みは、どんな乗り方やシチュエーションにも、1台で幅広く対応できる点にあります。
ワイドレシオかつ操作性と堅牢性の良いギアシステムや、走行性能と乗り心地をハイレベルで叶えつつ太さによって
悪路にも対応できる耐パンク性能の高いタイヤ、急な下り坂や雨天時でも安定した性能が維持できるディスクブレーキは、
これまでのbirdyには見られないトータルバランスの良い折り畳み自転車に仕上がっています。
1台で何役もこなすRohloffは、自転車旅の楽しみかたを最大限に広げてくれることでしょう。
2−2.[R]
birdyシリーズの中でもロードバイクを所有するユーザーから絶大な支持を得るのがRです。
その特徴は高性能ホイールブランドの地位を確立した「Hubsmith(ハブスミス)」のホイールを採用していることに加えて、
20インチへのインチアップを果たしていることです。
birdyの走行性能を高めるカスタマイズとしてユーザーから評価されている20インチ化を、
パッケージとして具現化されたのがRになります。
その走行性能は折り紙付き。回転性能が極めて高く、セミディープリムが採用された
Hubsmithのホイールも相まって、まさに“走るbirdy”そのものです。
日本が誇るタイヤブランド「Panaracer」の約32mmのスリックタイヤも走りやすさに貢献しています。
さらに、ギアシステムにはレースシーンでも活躍するShimano 105の11段変速が搭載されているため、
細かい傾斜が変化する路面においてロスの少ない走りを実現します。
Rの強みは2つの“軽さ”にあります。Rがもつ軽さとは、走りの軽さと重量の軽さです。
birdyシリーズ唯一の20インチ化に伴って採用されたHubsmithのホイールと、グリップ力の高い
Panaracerのタイヤによって圧倒的な走りの軽さが生まれました。
そして注目すべきもうひとつの軽さが重量です。上位5モデルで最も軽いRは、20インチを搭載しながら
ペダルを除いて重量10.2kgを実現しています。
11kg前後のモデルが多い折り畳み自転車において、10kg程度の重量は軽量モデルといえるでしょう。
重量が軽い折り畳み自転車は走りが軽くなるだけでなく、公共交通機関での輪行を組み合わせた移動の際に本領を発揮します。
2−3.[Touring]
小径車でありながらロングライドをそつなくこなすスペックを搭載するのがTouringです。
歴史あるパーツブランド「SturmeyArcher」が手がける内装3速ハブギアに、
Shimanoの外装8速ギアを採用したワイドギア仕様になっています。
フラッグシップモデルのRohloffと同じ「Schwalbe BigApple 18×2.0」によって、あらゆる路面で安定する走行性能を兼ね備えます。
また、ディスクブレーキには先進的なパーツを生み出す台湾のブランド「Juin TECH」が作る「R1」が搭載されます。
シクロクロスのレースシーンで定評のあるR1は、ブレーキレバーからブレーキ本体までをワイヤーで繋ぎ、
ブレーキ本体部分で制動力を油圧の力に変換させるセミ油圧ブレーキを採用しています。
これによってメンテナンス性の良いワイヤー式に加えて、油圧ブレーキならではの対向ピストンによる偏摩耗の低減や、
安定した制動力といった恩恵を得ることが可能です。
Touringの強みは充実の装備によって、勾配状況の分からない場所でのロングライドでも抜群の対応力を持つところです。
純正オプションのリアキャリアやフロントパニアラックを使うことで、
Touringはさらなる魅力を発見できる折り畳み自転車となっています。
2−4.[GT]
GTで特徴的なのは、砂利道やダート、芝生といった悪路をものともしない走行性能を持つ太いブロックタイヤです。
GTのブロックタイヤは見た目にゴツい印象がアクセントになるだけでなく、路面と設置するセンター部分が
連続したノブになっていることから、舗装路でも軽い走行感を楽しめます。
ギアシステムにはマウンテンバイクユーザーからの支持が厚い「SRAM」の、「X5」という10段変速が採用されているほか、
ディスクブレーキにはTouringにも採用されるJuin TECH R1が搭載されます。
GTの強みは、birdyが愛される理由の一つでもある無骨なフレームデザインと、上位5モデルで唯一採用された
ワイルドなブロックタイヤとの見事な融合によって、見る人に強いインパクトを与える点にあります。
上位5モデルの中で、最も男心くすぐる存在かもしれません。
2−5.[Classic Evo]
初代のbirdyらしい伝統的なストレートフレームをベースに、
トレンドパーツとディスクブレーキの採用によって古くも新しい一台に仕上がったのがClassic Evoです。
単なるパーツの変更にとどまらないClassic Evoの特徴は、最新のストレートフレームで
初めてディスクブレーキが搭載された部分にあります。
ディスクブレーキにはフラッグシップモデルのRohloffと同じTRP Spyreが採用され、安定した制動力を生み出します。
また、セミブロックタイヤともいえるトレッドをもつ「Schwalbe Billy Bonkers 18×2.00」は、悪路はもちろんのこと、
最大空気圧の時には抜群の転がりを発揮します。
Classic Evoの強みは、トラディショナルなフレームのまま、
ディスクブレーキや太いタイヤなどの最新かつトレンドのパーツを楽しめるところです。
広めの設定になる580mm幅のハンドルバーは、小径車特有の低速時におけるふらつきを抑える効果が期待できます。
昔ながらのbirdyらしいフレーム形状を好む場合、Classic Evoは良い選択肢になるでしょう。
3.【上位モデル“勝手に”ランキング】
これまでに紹介した上位5モデルの特徴と強みを踏まえて、スペックをもとに“勝手に”あれこれランキングしてみました。
中には甲乙つけがたいランキングもあったので、あくまでも参考程度に見てもらえればとおもいます!
3−1. 〔ギア数ランキング〕
1位 Touring(3×8=24速)
2位 Rohloff(14速)
3位 R(11速)
ギア数だけで見ると、24速のTouringがトップを飾りました。しかし、Rohloffの14速は実質的に外装27速のギアレシオに
匹敵するため、片手で全てのギアを操作できる点を加味して真の1位と言っても過言ではなさそうです。
3−2. 〔オンロード走行性ランキング〕
1位 R
2位 Classic Evo
3位 GT
オンロードランキングはRが1位に輝きました。2位以下は判断が難しいものの、外装ギアハブかつ転がり抵抗が少ない
タイヤを装着したClassic Evoと、上位5モデル中で重量が2番目に軽く、外装ギアハブを採用したGTが続きました。
オンロード走行性は空気圧や体重によっても感覚が異なることから判断も難しくなるため、実際に試乗して、
ご自身でランキングしてみるのがおすすめです!
3−3. 〔オフロード走行性ランキング〕
1位 GT
2位 Classic Evo
3位 Rohloff
ブロックタイヤを履いたGTがオフロードランキングを制しました。そして、軽めのブロックパターンのタイヤを持った
Classic Evoが2位、太いタイヤでギアをスムーズに操作できるRohloffが3位となりました。
3−4. 〔街乗り快適性ランキング〕
1位 Classic Evo
2位 Rohloff
3位 Touring
街乗りのシチュエーションによって快適性の判断が変わることを前提に、“勝手に”ランキングすると上記の結果となりました。
Classic Evoは軽快な外装ギアハブのホイールに街乗りにも快適なタイヤが装着された、良いバランス感が1位になった理由です。
RohloffとTouringは同じBigAppleを採用しているため共に段差の乗り降りがしやすいものの、ギアの扱いやすさで順位に差が生まれました。
3−5.〔総合力ランキング〕
1位 Rohloff
2位 R
3位 Touring
総合力ランキングの覇者は、トータルバランスに優れたフラッグシップモデルのRohloffとなりました。
超ワイドなギアレシオや耐パンク性能に加えてよく転がるタイヤ、機械式ながらも安定した制動性能を誇るディスクブレーキが決め手です。
続くRは走りの軽さに加えて、輪行時の持ち運びやすさも高得点となりました。
Touringは名前にふさわしい路面への対応力が評価されてランクインしています。
以上、上位モデル“勝手に”ランキングの結果発表でした。
余談ですが、先にランキングする項目を決めた後に、選定していく流れをとったところ、上位5モデルのそれぞれが
1位を獲得するという、バランスの良い(?)結果となっていたことに後から気づきました。
それだけbirdy上位5モデルは個性的な特徴を持っているとも捉えられそうです。
ランキングは各モデルの使い方を規定するものではなく、あくまでも参考情報となりますので、自分にとっての
ランキングは色々な車種を実際に乗り比べて、じっくりイメージしてみてくださいね。
4.【GCSで乗れるbirdyシリーズの試乗車】
折り畳み自転車ブームの火付け役でもあるbirdyの、上位モデルのご紹介はいかがでしたでしょうか。
GCS(グリーンサイクルステーション)では、birdyシリーズの試乗車を日本で一番多く揃えています。
その準備台数は全部で11台!
birdyの試乗車は「【birdy 】試乗車ラインナップ」からご覧いただけます。
5.【お気軽にご来店ください!】
GCSでは定休日を除いて、いつでも予約不要で好きな試乗車にご試乗いただけます。
複数のモデルの乗り比べて、ぜひ自分に合った一台を探してみてはいかがでしょうか。
横浜の街並みを見ながら個性ある折り畳み自転車で走るのはとても楽しいですよ!
みなさまのご来店をおまちしております!