Game*Sparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。
その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないでしょうか?そこで、そんなゲームの中から1本をピックアップして紹介するのがこの企画「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「流行りのゲームを踏襲」「独自のゲームシステム」などが魅力の、ローグライトアクション『Spirit Hunters: Infinite Horde』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『Spirit Hunters: Infinite Horde』とは?
本作は、15分のタイムリミットの中で大量に押し寄せるモンスターと戦うローグライトアクションゲームです。戦闘中にレベルが上がるとランダムないくつかのアビリティからひとつをアンロック。様々なアビリティを組み合わせることで、強力なシナジーを発生させていきます。敵にやられてしまうと戦闘中に獲得したアビリティはすべて失ってしましいますが、永久アップグレード要素も備わっており、繰り返しの戦闘で少しづつ強くなっていくことが実感できるのも魅力のひとつです。
ここまで説明を見て、あるゲームを思い出した方もいるのではないでしょうか?そう、本作は流行りのゲーム『Vampire Survivors』にインスパイアされた作品となっており、様々な要素でその面影を感じられます。一体何が同じで何が違うのか、さっそく紹介していきましょう!
『Spirit Hunters: Infinite Horde』ステキポインツその1!「流行りのゲームを踏襲」
本作はストアページで公言されている通り、少し前から流行り始めた『Vampire Survivors』やスマートフォン向けの『Magic Survival』にインスパイアされた作品となっています。基本的なゲームシステムは、大量に押し寄せる敵を捌きつつ、ソウル(『Vampire Survivors』で言うところのジェム)を集めてレベルを上げ、様々なアビリティを獲得し、強化していきます。
もちろん、特性がそれぞれ異なる複数のキャラクターも実装されており、見た目や能力の好みに合わせて使い分けることができます。
インスパイア元のゲームをプレイしたことがある方なら本作は非常に親しみやすい作品でしょう。『Vampire Survivors』を遊び尽くしたから似ているゲームで移住先を探している、という方にもおすすめです。しかし、これらの要素だけならインスパイアどころかただの模倣ですよね?そこで次項では本作独自の要素について紹介していきます!
『Spirit Hunters: Infinite Horde』ステキポインツその2!「独自のゲームシステム」
まずは細かいところから紹介すると、敵モンスターはマップ上のオブジェクトを貫通しません。『Vampire Survivors』をプレイしていて敵だけがオブジェクトを通過できるのを理不尽に感じることはありませんでしたか?本作ではプレイヤーと敵に関係なくオブジェクトは進行を妨げます。そのため、それを戦略に取り入れて利用したりということもできます。
次に、本作の戦闘は15分の制限時間が定められています。同ジャンルのゲームでは自機が強ければ1回の戦闘で30分、40分といくこともありますよね。そんなプレイ時間に対し「長過ぎる」という声も少なくなく、最近では1回の戦闘が10分でサクッと終わる同ジャンル作品『10 Minutes Till Dawn』も話題になりました。
また、本作では時間経過によってボスモンスターが登場します。さらに、最終盤には強力な大ボスが登場。限られたエリア内で今まで積み重ねてきた力が試されます。
広いマップを移動し続けるメリットも存在します。本作では、マップ上の至る所にアイテムが置いてあります。木箱を壊せばリロールなどに利用できるコインを獲得でき、宝箱や鉱石は一定時間範囲内に留まり続けることでパワーアップに必要なアイテムなどが手に入ります。
さて、肝心のパワーアップ要素を見ていきましょう。本作のパワーアップシステムは「オラクル」と呼ばれるスキルツリー形式のものを採用しています。戦闘中に集めた各アイテムを使用して、新しいキャラクターを解放したり、能力値を強化したり、アビリティを習得したり、便利な効果が得られるペットを手に入れたりできます。
早期アクセスを開始したばかりの現時点ではまだ大部分が利用できませんが、スキルツリーの枝分かれは相当な多岐にわたっています。
実際に遊んでみて「結局、面白いのか」と聞かれたら首を縦に振るに足る内容でした。制限時間が定まっているのでサクサクと周回でき、ボス戦やマップ探索のおかげで単調なプレイにもなりにくいです。
ただ、ひとつ気になる点を挙げるならば『Vampire Survivors』と比べて成長が遅いです。パワーアップアイテムが獲得できる鉱石などを手に入れるにはマップ上を駆け巡る必要があり、そのくせあまり多くは入手できません。じっくりと楽しめると言えばそうなのですが、どんどん自機が強くなっていく様に慣れてしまっていると、どうしても遅く感じてしまいました。
それでも520円という安価で遊べるので同ジャンルが好きな方は遊んで見る価値はあるでしょう。ちなみに『Vampire Survivors』は300円で購入可能です。なんで…?