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『Microsoft Flight Simulator』現役プロパイロットと行く“VIP御用達”空港めぐり「ここでは120万円くらいのキャビア缶売ってます」【特集】

前回のインタビューが好評につき、再び登場の『MSFS』現役プロパイロット対談。今回は同作の内容と、リアルの空港事情を交えながら世界のVIP御用達空港をめぐります。

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Microsoft Flight Simulator(以下MSFS)』は、航空機フライトシムにおいては特に歴史のあるタイトルのひとつ。全世界のファン待望のシリーズ最新作が2020年8月18日、およそ14年ぶりにリリースされました。

前回、こちらの記事で本作が「どれほど現実世界をシミュレートしているのか」を調べるため、現役プロパイロットである筆者が同じく現役のビジネスジェット機長へインタビューを行ったところ大変な反響をいただきました。

そこで今回は趣向を少し変え、再びゲストにglexdriverさん(以下、GD)をお呼びして、旅番組よろしく「世界のVIP御用達空港」を紹介していきたいと思います。今回も筆者の操縦画面を共有しながら2人で語らっていきます。


――大変です!先日の記事すごい反響ですよ!!あらためてご協力いただき本当にありがとうございました。

GDいえいえ、ありがたい限りです。いやーしがない私の話が皆様に楽しんでもらえるというのはとても嬉しいですね。

――ええ、ええ。もう読者の方々からは「ディープな内容で良かった!」「何言ってるかわからないけど楽しさは伝わった!!」と暖かいお言葉をいただいて、本当にありがたいです。おかげで編集部も「何だか知らんがとにかく良し!!!」と今回の第二弾の企画にGOサインをだしてくれました。

GD……飛ばしすぎましたね。

――……はしゃぎすぎました。『MSFS』がそれだけすごかったんですけども。そこで今回は少し落ち着いて、GDさんがビジネスジェットを飛ばす仕事で訪れた「世界のVIP御用達空港」を『MSFS』で旅してまわれたらと考えています。世界にはいったいどんな“凄い”空港があるのか。どうぞよろしくお願いします。

GDよろしくお願いします。

ハワイ諸島は避寒地である




GDまずはお馴染みのハワイ諸島にあるラナイ空港、空港コードはPHNYですね。ここからすぐそばのカフルイ空港(PHOG)まで飛んでみましょうか。使用機材はDA40 NGで。


――前回使用した機体C172ではないのは何故でしょうか?

GD単純に私が最初に訓練を受けた機体で好きだから……というのもあるのですが、今回は風が強いところも通るのでグライダーのように飛ばせるDA40 NGの方がやり易いという判断です。

――なるほど……あ、僕は人生初のダイアモンド機なのでよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます(予防線)

GDおやおや。ははは、すぐ慣れますよ。


GDでは早速マウイ島のPHOG空港に向かって出発しましょうか。


――コックピット内部を見ると内装の一部にGoProカメラのマウントが取り付けられています。相変わらず芸が細かいですね。そして離陸後の速度がのびることのびること……上昇中だってのに90ktsくらいまでスルスル加速していくのすごい……。

GDC172と違って機体の形状が流線型で空気がよく流れるんです。別の表現をするならば、進入及び着陸の際はパワー絞ってもなかなか減速できないとも言えます。なので目的地空港周辺では注意してくださいね。


GDさてハワイと言えば、我々一般市民からすると夏のリゾートで観光ショッピング、といった楽しみを求めてホノルルに滞在することを想像します。しかしVIPの方々は違います……彼らは自然豊かなカウアイ島やマウイ島に“暖を求めて冬に訪れる”のです。

――冬?なぜわざわざオフシーズンに?

GD彼らは普段はビジネスで超多忙の身……時には世界中の都市を股にかけて多くの人々と仕事をしているわけで、せっかくの休暇にわざわざ高層ビル立ち並ぶ夏のホノルル芋洗いに足を運ぶのはリフレッシュになりません。

――なるほど……だからオフシーズンで人が少ない、かつ自然が豊かな場所を選ぶのですね。たしかにあえて一番暑い夏に行くよりは、涼しい冬の南国を選んだ方が理には適っていますね。

GDそうなんです。私個人も冬の南国は好きなので、フライトがあるときは嬉しいですね。

話はちょっとズレますが、ハワイのローカルフードでは、果物はもちろんのこと肉がお勧めです。前に仕事で滞在したときに食べたステーキとショートリブは本当においしかった……。特に具体的な店舗というのはないのですが、ファーム直営のレストランには当たりが多かったですね。


――ウィンドシールド(窓)にひっかいたような傷がついている……本当に再現がすごいですね。そういえばこれ内装って革張りですか?

GDレザーですね。だからレンタル機飛ばしている時にメモ用ボールペンの先でうっかり内装を擦っちゃうとインクで染みができちゃって怒られるというか……ヤバイんですよほんとに。消せるボールペンシリーズだったらセーフなんですけどね。

――あのシリーズ物凄く便利ですよね。ただコックピットに差し込む熱い陽射しのせいか、メモ書きのインクがスーッと消えることありませんか?油性ボールペンもすぐインクがぱさぱさになったり……僕だけかな。

GDあー、ありますね。それが怖いから私はコックピットの中にペンを置き忘れないようにしています。あといざという時のため複数色の多機能ボールペンを胸ポケットに刺しておくと便利ですよ。

――そしてレザーを擦ると……。

GDははは。


――左手側に目的地の空港が見えてきました。山に挟まれるように位置する滑走路も確認。

GDこの一帯は、山の斜面を抜ける風がぶつかり合って大変揺れやすいエリアです。操縦にはくれぐれもご注意を。


――風に煽られながらも無事着陸です……またしても少しオフセンターで接地してしまいましたがすべては私の不徳の致すところでございます。

GDまだ何も言ってないですよ(笑)このまま右手の誘導路へ出ていきましょうか。

――ラージャ。

/コンニチハ\

――フォークリフトがッツ!!

GDすごいところで一時停止してますね(笑)タクシーライトでパッシングしても道を譲らないとは中々に太いやつ。場内ではすべて航空機優先がハンドリングの基本です。

――ちょくちょくメーデー案件一歩手前の重大インシデントが発生しますね本作……気を取り直して次の空港に行きましょうか。

カリブ海ではクルーズ旅行





GDこちらはプリンセス・ジュリアナ国際空港です。

――ジュリアナ東京?

GDプリンセス・ジュリアナ国際空港です(笑)コードはTNCM、カリブ海に浮かぶオランダ自治領シント・マールテンにある空港ですね。この島の面白いところはGoogle マップを見てもわかる通り、島の中央でフランス領とオランダ領がわかれているんですよ。滑走路はふたつの境界線を越えないように平行になる向きで作られています。ではここからTFFJ、グスタフ3世飛行場に向けて出発しましょう。

こちらの写真は、実際にGD氏がTNCM空港で撮影されたものです。

――面白い空港ですね。カリブ海というのがまたいかにもリゾートを感じさせます。僕はお恥ずかしながら『アサシン クリード』でしか知らない場所ですが、皆さんはどこか素敵な別荘とかホテルに滞在されるのでしょうか?

GD実はVIPの方々にとってここはあくまでトランジット、中継地点なんです。彼らはここからご自身が所有するクルーザーに乗り換えてカリブ海で優雅にバケーションを過ごします。クルーザーの大きさはまちまちですがだいたい全長300ft(約100m)超、海の上の別荘ですね。

――文字通り住む世界がちがう……。


GDまたVIPのなかには、現地会社が運航する小型飛行機に乗り換えて、今回の目的地TFFJ空港へ遊びに行く方もいらっしゃいます。立地が少し独特な場所なのでジェット機では着陸できません。そのため我々はジュリアナで、彼らがスケジュール通りに戻ってきてくれることを願いながらハラハラして待つわけです。

運航に制約の多い空港では時間厳守を強く求められますが、気象影響による遅れは情状酌量の余地ありのところが多いです。……なんですけど彼らは「時間をお金で買うことができる」VIPですので……その……ね?

――ああ……大変自由なスケジューリングをされるわけですよね……おつらい……。


――目的地に近づいてきましたね。しかしあの……なんと申しましょうか……ここテレビ番組とかでも見たことあるような有名空港な気がしてならないのですが……。

GDそうです(ニヤリとした声)TFFJは、別名「サン・ジャン」空港または「セント・バーツ」空港と呼ばれ、その離着陸難易度の高さから「世界で最も危険な空港のひとつ」として紹介されるほどです。

現実のTFFJへの着陸の様子の映像

GDDA40NG機でのフライトは今回初とのことでしたが、ここまで飛んできてもう操作には慣れましたでしょうか。慣れましたよね?さあプロの名に恥じない安定した進入と着陸をお願いしますグットフライト。

――ひえっ

GDここは山や丘に囲まれているため、最後滑走路手前まで進入しないと空港がまったく見えず、しかも丘を越えた先ですぐ機首を下げないと着陸できません。速度を適切にコントロールするためにピッチとパワーの正確な操作を求められるとても難しい空港です。集中して挑みましょう。

――ラージャ。気合い一発、集中……!

<ガサガサガサ……

――集中……。

<ビリッ

GDムシャムシャムシャ

――スナック食べ始めたぞこの人!!

GDいやーお腹減っちゃって。あ、ほら高度がズレてますよ。爆笑してないでピッチとパワー調整もっと早くしましょうハッハッハッ(ボリボリ

大暴れする機体

――いや笑っちゃうからほんとソレやめてください!(過呼吸)

GDほらほそこの丘の上、木を越えたらすぐ機首を滑走路の数字に向かって下げてパワーアイドル、はいフレアフレアフレア

クラッシュ。現実ではこうなることだけはなんとしても避けなくてはいけません。

GDんもー。

――勘弁してくださいよ……(呼吸を整えながら)

フランスはカンヌ映画祭でお馴染みの場所を





――今度はフランスですか。本当にビジネスジェットというのは世界中あちこち飛ばれるんですね。以前「機体の操縦は呼吸レベルで出来て当然、肝心なのは準備とマネジメントのスキル」と仰っていましたが、その意味がなんとなくわかります。タイトなスケジュールで突然決まる目的地、そこに合わせてフライトのプランニングをしていくなかで国ごとの法律も守らないといけないし、ローカルルールや現地気象の癖も頭に入れておかないといけない。物凄く忙しい。

GDそうなんです。だから機体の操作に手いっぱいになっているうちはこのポジションには就けませんね。空中でのワークロードを減らすため、地上で如何に準備をするのか……これが仕事をやり易くするコツです。

またチームワークも大切で、それは運航に関わる全員の命、つまり安全にダイレクトに影響を与えるものです。こういったなかでフライトに含まれる要素を「コントロールできるもの」と「できないもの」に割り切って、前者の方をなるべく多く自分の手元に置けるような環境作りをしていきたいところです。

こちらの写真は、実際にGD氏がLFMN空港で撮影されたものです。

――さてフランスのLFMN、コート・ダジュール空港ですか。早速離陸して海沿いにぐるっと一周回って戻ってきましょう。ちなみにGoogle マップを確認すると、海岸線左下にカンヌという地名が見えます。これは映画祭でお馴染みのあの場所でしょうか?

GDそうです。そのためこのエリアは一般レベルのホテルも金額が高めですね。一泊600ユーロ(約7万円超)くらいだったかな。あとここはイタリアとの国境が近いためか、フランスなのに本格的なイタリア料理が気軽に楽しめます。

――僕イタリア料理大好きですよ。本場で食べたものは、街の定食屋みたいな場所でさえ泣くほど美味しかったのを覚えています。


GDキャビアとか好きですか?

――??

GDここの空港にあるプライベートジェットターミナルではキャビア缶が売られていて、値段は100gでたしか1万ユーロ。日本円だとだいたい120万円くらいかな。

――い”ち”ま”ん”ゆ”ー”ろ”!”?”(驚きすぎてマイク音声が割れる)

GDすごいですよね、何を目的にしてその売り方なのかさっぱりです。あとそうだ、VIPフライトのなかには先ほどのカリブ海のプリンセス・ジュリアナ国際空港からこのコート・ダジュール空港まで飛ぶこともあります。

――それはまたどうして……?あ、二か国の領土が同時に存在する島だから、書面上で「フランス側から出発した」ということにして上手いこと税関や入管などの手続きをちょろまかしてやろうということでしょうか?

GD違います(笑)Google マップを見ると空港すぐ上にニースという地名がありますよね。そこにはヨット置き場があるため、VIPの方々は、先ほど話にも出たクルーザーをカリブ海からこのニースへ先に戻し、我々がそれを飛行機で追いかけます。


――地図で見ると大西洋を横断する大冒険じゃないですか。これを操船するVIPというのはすごいですね、何日ぐらいかかるのでしょうか。

GD違いますよ!(笑)大西洋を渡るのはとても大変です。そのため彼らは専門の業者を雇ってフェリーさせるのです。そしてご自身はジェット機でフランスに到着して船を受け取り、そこからまたクルージングを楽しむのですよ。

――もうほんとスケールが違う……。


――あ、見てください丘の上にプール付きの豪邸が何軒も建っていますね。この高度から見ても建物が大きいとわかります。それにしてもどうしてお金持ちの人って丘の高いところに上がりたがるんでしょうかね。


GDあ、ほら来ました。来た来た来た。このマリーナの手前側に大きな平べったい建物がありますよね?そこがカンヌ映画祭で会場として使用される「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」です。見かけはちょっと野暮ったいですがちゃんと再現されていますね。

――舌噛みそうな名前ですがいわゆるレッドカーペットの場所ですね!

<ピィー

GD……いま失速警報鳴りました?

――なんのことでしょうか外部カメラで景色に見惚れていたら機首が上がっちゃって警報なったとかまさかそんなことあるわけないじゃないですかやだなあもう疑り深いんだからはっはっはさあカンヌ会場も見れましたしこのまま次の空港へ行きましょうかっ(すごい早口)

GD鳴りましたよね?

アメリカの渓谷フライト





GDでは最後の空港、アメリカはロッキー・マウンテン・メトロポリタン空港(KBJC)からグレンウッド・スプリングス・ミュニシパル空港(KGWS)までフライトしていきましょうか。ここも人気のある場所ですね。涼しい高地のため夏はハイキング、冬はスキーが楽しめます。なにより温泉があるのでとても良いところですよ。


――空から見える景色も綺麗ですね。こういう年中楽しめる場所となれば別荘を建てられる方も多そうです。土地の値段が日本円で数十億とかいきそうですけども。

GDそういう場所なら、KGWSから少し南に下ったところにアスペンという地域があるのですが「VIPの中でも数億円しか持ってない方々はとてもじゃないけど住めない場所」なんて言われているのを聞いたことがあります。

――数億円しか……え、“しか”……?

GD要するに数千億円クラスのお金持ちたちが自然と集まって買い占めた結果、土地の値段が上がってしまい、中途半端な小金持ちが手を出せないような場所になってしまった……ということです。

そのせいかはわかりませんが、この周囲ではホテルも、クルー用に手配するにしては金額が高かったんですよね。私が仕事で訪れる時は、わざわざそこに滞在する理由も無いのでレンタカーを借りて、今日これから向かう空港の街でもあるグレンウッド・スプリングスの温泉宿まで泊まりに行ったりしていました。

――パワーをマネーに置き換えたドラゴンボールばりのインフレバトルが起きちゃってますね。クルーザーを楽しむカリブの金持ちしかり丘の上の金持ちしかり、皆さんやることの規模が大きいです。そういう方々と仕事をしていると、パイロットをやっている自分もリッチだと勘違いして、うっかり豪遊してしまいそうです。

GDあはは、我々パイロットはあくまでただの凡人ですから、その勘違いは気をつけないといけない部分ですね。


GDところでここはフライトも面白い体験ができる場所でして、今回のルートでは山を越えて渓谷を縫いながら目的地に向かいます。

山を越えるときのテクニックとしては稜線に対して45度の角度を作って進入し、超える瞬間90度に正対して抜けることです。これを例えば最初から90度で突っ込むと、風が予想以上に暴れた場合、離脱するためさらに90度旋回しなければならず時間がかかってしまいます。それを半分の45度にすることで有事の際、速やかに脱出することができるという知恵ですね。

また渓谷内を飛行する時は、風向きに注意しながらどちらかの谷の斜面に沿って飛ぶと良いでしょう。吹きおろしにさえ気をつけていれば、風をうまく掴んでスイスイ飛んでいけるはずです。

――そういえば山岳地帯はあんまり飛行したことが無いですね、その知恵お借りします。……って、めっちゃ揺れ始めた!山岳地帯上空でめっちゃ揺れ始めた!

GDジョイスティックが謀反起こした感じですか?

――いえ違います(汗)これ稜線周りの気流の影響が再現された結果の揺れですね。

GDフハッ(感嘆の鼻息)

――しかもただシンプルに上下に揺れるのではなくヨー軸周り含めた全体的な揺れがちゃんと再現されている。おぉ……これは楽しい。

GDすごいですね……。いやー……この岩肌のグラフィックもね、私が飛んでいた時に見た景色と全く同じです。前回の繰り返しになりますが、怖いくらい現実世界と同じように感じますよ。


――わあ、渓谷です。『エースコンバット』シリーズのミッションではお馴染みの「レーダーに検知されないよう峡谷を縫って低空飛行しろブレイズ」的なアレ。いや最近だとトリガーか。個人的には『AC3』が一番好きですね。ところでなんで僕の人生にナガセみたいなヒロインがいないのでしょうか?彼女と会うためには飛行機じゃなくて車、リッジレーサー方面にキャリアを進めればよかったのでしょうか?(瞳孔が開き切った表情)

GD何言っているのかさっぱりわからないのですが、とりあえず帰ってきてください。


GDさて、谷に挟まれた中央は気流が乱れて非常に危険です。必ずどちらかの斜面に沿って飛ぶことを心掛けましょう。これ夏場は良いのですが、冬になるともっと風が強くなってピストン機で抜けるのは不可能になります。早めの判断で離脱することが大事ですね。

――はい← いいえ(『AC5』の選択肢風に)



――無事に降りました。この空港、やけにこざっぱりしてるというか……FBOターミナルなどはあるのでしょうか?

こちらの写真は、実際にGD氏がKGWS空港で撮影されたものです。

こちらの写真は、実際にGD氏がKGWS空港で撮影されたものです。

GDここは行政区画である郡(軍ではなく)が運営しているビルなので小さな建物があるだけですね。自販機はあるので、そこでソーダを買うことができます。

――あら綺麗。

おわりに


――さてあらためてGDさん、今回も長丁場をお付き合いいただきありがとうございました。世界各地の面白いお話が伺えた上に、なにより『MSFS』でのフライトがいかに楽しいかを何度も再発見できたことに感謝してもしきれません。

GDこちらこそ良い時間を過ごさせていただきありがとうございます。前回の反省を生かして、今回はゆっくり丁寧なやり取りを心掛けてみましたがいかがでしたでしょうか。

――僕も今回は気をつけたのできっと大丈夫……大丈夫ですよね編集部どの?この記事がこのやり取りまでちゃんと掲載されていればきっと大丈夫だったということでしょう。

GDあはは。そうだ、今度『MSFS』用にグラボを新しく買い換えるので、その際は一緒にオンラインで飛びましょう。セント・バーツ空港着陸チャレンジやってみたいです。

――いいですね!是非やりましょう。ところでグラボは何を買う予定なんです?

GDGeForce RTX 3090です。

――正式発表されてないやつ!!!(記事執筆時点で)

以上、現役プロパイロット2名による、『MSFS』で行く世界のVIP空港解説はいかがでしたでしょうか?『MSFS』は飛ぶたびに新しい発見があり、今回もあやうく早口だらけになりかけましたが、なんとか抑え込んで淡々とプレイできたことと信じています。

読者の皆様からの好評で、もうしばらく『MSFS』特集を展開していけることとなりました。次回もお楽しみに。

大空を自由に飛び回る体験ができる『Microsoft Flight Simulator』はPC(Windows 10/Steam)向けに販売中。Windows 10版においては、PC用Xbox Game Pass(ベータ版)にも含まれます。エディションによる価格等の詳細は、各ストアページをご確認ください。






今回記事にご協力いただいたglexdriver氏のサイト「FL510.aero」では、各種ジョイスティックの輸入代行の他、本格的な『Microsoft Flight Simulator』の講習を企画中。また同作向けのアドオンを製作・販売予定の企業や個人に対する販売ライセンス取得支援サービスを展開しています。
《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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