先月、E3 2013と同時開催のインディーゲームカンファレンスHorizonにて正式アナウンスされた『Fez 2』ですが、開発元のPolytronやPhil Fish氏がTwitter上にて突如同作の開発中止を明らかにしました。6月14日のHorizonにてサプライズとして正式発表された『Fez 2』は、抽象的なティーザー映像が披露されたのみで、ゲームフッテージや詳細なゲーム内容などまだ一切公開されていない状況でした。
PolytronはTwitter上にて「非常に心苦しいですが、『Fez 2』はキャンセルされすでに開発が進められていないことを発表します。失望させてしまい申し訳ありません」とツイート。開発者のPhil Fish氏も「もう終わりだ。『Fez 2』はキャンセルした。グッバイ」といつものぶっきらぼうな調子で同作の開発中止を伝えています。
It's with a heavy heart that we announce that FEZ II has been cancelled and is no longer in development. We apologize for the disappointment
― Polytron (@Polytron) July 27, 2013
『Fez 2』開発中止の理由は正式には明らかにされていません。一方で今回の発表があった少し前にGameTrailersのポッドキャスト番組Invisible Wallsの最新エピソードが投稿され、同番組に出演しているMarcus Beer氏の発言を巡り、Phil Fish氏がTwitter上で激しい口論を繰り広げるという一幕が見られました。
問題の最新エピソード冒頭にてBeer氏は、先日のXbox Oneにおけるインディーゲームのセルフパブリッシング容認の報道について触れています。同氏はFhil Fish氏と『Braid』で知られるインディーズ開発者Jonathan Blow氏が、Microsoftが公式声明を出す以前の段階で第一報を伝えたメディアなどを引用せずニュースを我が物顔で語り注目を集めた“BlowFish”だと痛烈に批判。
また続けてBeer氏は「諸君、君たちは『Indie Game: The Movie』に出演している。映画に出てた何人かは比較的まともで、誰かさんは完全に嫌な奴だったよ。だが君たちはどちらとも言えない。君たちは成功したゲームデザイナー、“独立した”ゲームデザイナーだ。バンザイ、でかしたなこのクソヒップスター(流行人、先見の明がある人)ども」と、Fish氏とBlow氏に対し不必要に過激なコメントを残しています。そして後にTwitter上でこの発言に対しFish氏との間で口論を繰り広げました。
現在Phil Fish氏のTwitterアカウントは非公開に設定されており、Polytronの公式サイトでは改めて『Fez 2』の開発中止がアナウンス。今回の件は我慢ならなかったといったコメントが掲載された一方で、開発中止は今回の口論とは関係無いことが強調されています。
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