長年にわたりゲーム業界に携わっている開発者David Perry氏が、新たなクラウドコンピューティングサービス『Gaikai』の実演デモ映像を初公開しました。映像では専用のストリーミングサーバに接続し、SporeやWorld of Warcraftといった3Dゲームを"ブラウザ"でプレイする様子が収められています。またゲームだけでなくPhotoshopを使用した画像編集の様子も収められています。
実演デモで使用されているのはFlashがインストールされた最新版のFire Foxブラウザのみで、その他特別にインストールされたものは無いそうです。加えて今回接続したストリーミングサーバーはロースペックのものとの事ですが、それを感じさせないほどスムーズな動作です。
このGaikaiはグラフィックスの描画など重たい処理をサーバーが肩代わりしてくれるので、外出先のノートパソコンから3Dゲームを楽しむといった事が出来そうです。またクライアントが用意するのはFlashがインストールされたインターネットブラウザだけなので、OSの違いを気にする必要もなさそうですね。なおサーバー側もWindows/Linux/Macなど複数のOSに対応しているとの事。
HDDの容量やマシンスペックを気にする必要の無いこのサービスが普及すれば、ゲームの公式サイトで直接体験版をプレイするといった事が可能となるかもしれません。現在はベータ段階であるGaikaiですが、今後大きな注目を集めそうですね。
ところでこの"Gaikai"というネーミングは日本語の"外界"から来ているのでしょうか……。
(ソース: Shacknews, イメージ: Gaikai公式サイト, ムービー: YouTube)
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