プレミア内定“逸材”…高校年代で「止めること難しい」 得点量産を可能にする「一瞬の速さ」【見解】
【専門家の目|太田吉彰】サウサンプトン入り内定FW高岡は「足の振りが速い」
第103回全国高校サッカー選手権の1回戦に登場した日章学園(宮崎)のエースFW高岡伶颯は前半だけでハットトリックを達成した。卒業後イングランド1部サウサンプトン入り内定の166センチ“逸材”について、元日本代表の太田吉彰氏も「ものすごく足の振りが速い」と、シュートの高い技術に舌を巻いている。
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12月29日、千葉県のフクダ電子アリーナの第2試合に登場した日章学園。西目(秋田)との対戦で6-1の快勝を飾った。なかでも5ゴール関与、自身もハットトリックを達成した“超高校級”FW高岡は存在感抜群。太田氏も「得点への嗅覚、ポジショニングの取り方が本当に素晴らしい」と絶賛している。
1点目はクロスを受けて右足で豪快に蹴り込んだ。2点目は左からの浮き球クロスをトラップで収め、相手をいなすワンタッチを加えて左足でネットを揺らす。3点目はヘディングだった。多彩な得点パターンをこの試合でも披露したが、特に太田氏が惚れ込んだ才能が「一瞬の速さ」だった。
「ものすごく足の振りが速いので、相手が一歩出るその前で打てています。こうしたゴール前での足の振りの速さも含め、一瞬の速さってめちゃくちゃストライカーにとって大切。また相手と並走した時もスピードあるので、高校生年代ではなかなか止めることも難しいのではないでしょうか」
ゴール前での冷静さに加え、相手を寄せ付けない“一瞬”のスピードが光る高岡。太田氏は「まだ1回戦なので、2回戦以降がすごく楽しみですね」とさらなる活躍に期待を懸けていた。
太田吉彰
おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。