授業中の校内にシカが…捕獲チームの連携ワザ

29日、神奈川の高校の女子トイレに“立てこもった”シカ。
盾を持った警察官も待ち構える緊迫した空気の中、体長1mを超える大きなシカが手足を縛られ、運び出された。

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午前10時20分ごろ、神奈川県立大井高校の敷地内に野生のシカが侵入。
廊下の窓ガラスを割って校舎に入ると、2階まで上って女子トイレの中へと逃げ込んだ。


校内放送:
生徒は教室待機。1、2年生は教室待機でお願いします。それから職員室2階付近には立ち入らないでください。


閉じこもったのは女子トイレだが、シカはオス!
授業中の校内で、いかにして暴れさせずに捕獲するのか。練り上げられた作戦は…

大井町猟友会・高橋和久副会長:
体重は多分60~70kgぐらいですかね。見た感じかなり大型です。角の長さは60cmくらいありますからね。私がひとりでシカにじっくり近づいて、角に輪投げのロープをかけて、おまわりさん2人が後ろ足を縛ってしまう。


猟友会と町の職員・警察官の数人が中に入り、まずは危険な角や前後の足を縄で固定。
おとなしくなったところでソリに乗せ、外に運び出すという方法。

侵入から約2時間、捕獲チームがトイレの中に入り、いよいよ作戦が決行された。

捕獲チーム:
ソリそこに来てる?準備して!

突入から約16分後、作戦通り、迷い込んだシカを縛って捕獲。その後シカは猟友会の手によって近くの山へと放された。

1人のケガ人も出ずに成功した捕獲作戦だが、捕獲に当たった大井町役場は「もし野生動物に遭遇した場合、決して刺激せずに警察や自治体に連絡すること」と呼びかけている。

(「イット!」1月29日放送分より)