レイバンは、1937年にレンズのメーカー、ボシュロムから発表されたアイウェア、サングラスを中心としたブランド。
レイバンはアメリカを拠点とするのアイウェアのブランド。レイバンのブランド名は「光を遮る」という意味があるように、サングラスを目的としてブランドがスタートした。
レイバンをブランドとしてローンチしたボシュロム(アメリカを拠点)は現在コンタクトレンズ(視力矯正系器具など)のメーカーとして有名だが、もともとはレンズのメーカーで、レンズの分野では技術的には高いレベルをもっていた。
レイバンの基盤はこのレンズの技術にベースを置くもので、創業時から他のサングラスに比べて、工学的にもしっかりとした作りをしていた。偏光サングラスなどは、光のまぶしさを取り除くだけではなく、反射光も除去し、視界クリアにする働きを持つ。
レイバンが発表から今日に至るまで、サングラスの代表ブランドとして地位を確立してきたのは、そのファッション性はもちろん、機能性が他よりも高かったことが大きい。
レイバン(Ray-Ban)は、1937年、アメリカの医療機器・レンズのメーカー、ボシュロムによって設立。
サングラスを開発したきっかけは、1923年に、米軍のパイロット(ジョン・A・マクレディ大佐)が飛行中に、太陽光線によって、視力を悪くしたことだった。上空高くmより太陽光線を強く浴びるパイロットの眼を守るニーズが生まれた。対策として、レンズメーカーのボシュロムに太陽光線を処断するレンズの開発を要請され、ボシュロムは今のサングラスの開発に取り掛かった。これがブランドレイバンの起源となる。30年には紫外線、赤外線をカットするレイバングリーンが登場。これは米空軍に採用される。
1936年には、プラスチックフレームと緑色のレンズを採用した「アンチグレア(Anti-Glare)」と呼ばれるプロトタイプが完成し。1937年、金属フレームの「レイバン アビエーター(Ray-Ban Aviator)」として特許を取得。以降、ブランドを象徴するモデルとして広く認知されるようになった。
50年代は、一般人にもサングラスが普及し、アメリカのライフスタイルのシンボル的な存在となり、ファッションとしての地位を得始める。フレームのフォルムや素材など、多種多様なデザインが発表さていく。
1952年、プラスチックフレームを採用した「ウェイファーラー(Wayfarer)」が登場。映画や音楽業界の著名人に愛用されることで、ファッションアイテムとしての地位を確立した。ジェームズディーンなどハリウッドスターも愛用した。61年、「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが着用。
80年代はトムクルーズの着用で大きな話題を集める。卒業白書では「ウェイファーラー(Wayfarer:52年発表)」と、トップガンでは「アビエイター(Aviator:37年発表)」を着用した。
1999年、ボシュロムはレイバンブランドをイタリアのアイウェア企業ルックスオティカ(Luxottica)に売却。これにより、ブランドの展開はグローバルに拡大した。
2018年10月1日にルックスオティカとフランスのエシロール(Essilor)が合併し、エシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica)が設立。これにより、レイバンはエシロールルックスオティカの傘下ブランドとなった。
2021年、レイバンがメタ社のフェイスブック リアリティ ラボと共同で、スマートグラス「レイバン ストーリーズ(Ray-Ban Stories)」を発表。内蔵カメラやBluetoothイヤホンを搭載したこのデバイスは、ウェアラブル技術の進化を象徴するプロダクトとして注目を集めた。
2025年、レイバンが、ラッパー、ソングライターのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)ことラキム・メイヤーズ(Rakim Mayers)をブランド初のクリエイティブディレクターに起用。