あるIT系職種の夫とその妻は、IT系ならではの夫婦間コミュニケーションを図っている。夫婦でSlackなどのITツールをフル活用して、互いに共有しながら生活や子育てに役立てているそうだ。
そんな微笑ましいIT夫婦の夫に直接インタビューし、どんな風にITツールを使っているのか聞いてみた。
ITツールを組み合わせて使うのが好きなプロダクトマネージャー
マニュアル作成・共有サービスを手掛けるスタディストでプロダクトマネージャーを務める磯野秀明さんは、妻と5歳の娘、3歳の息子を持つ4人家族のパパだ。
磯野さんは、夫婦間でITツールを複数組み合わせながら活用するのが好きだという。
中でもSlackの活用術について、磯野さんは次のように話す。
「スマホの位置情報機能を使い、オフィスから数メートル以上離れると夫婦用のSlackのスレッドに、『これから帰る』という連絡が自動でいくようにしています。これには、Webアプリ同士を連携できるIFTTT(イフト)を使っています。
妻に通知することで、食事の用意が必要かということや、子どものお風呂入れをやれるかどうかの確認を楽にできるようにしています」
その他のITツール夫婦間共有術
また磯野さんはSlackの他にもさまざまなITツールを夫婦間で共有し、使いこなしているという。
Feevy(iOSアプリ)
子どもの発熱記録。Buy Me a Pie!(iOSアプリ)
買い物リストとして利用。Slack
保育園のお便り類のリマインド。(月初に保育園の公式サイトで公開される)
LINE Clova
子どもに昔話を聞かせて、寝る前の読み聞かせを時々サボる。Amazon Alexa
テレビのオンオフをする。Google Home
キッチンに置いてキッチンタイマーや電卓の代わりにする。Money Forward ME
家計を管理・共有。iCloud
子どもの写真を夫婦や祖父母と共有。いずれも上手く効率化・時短、家族コミュニケーションに活用していることが分かる。
ITに疎(うと)い妻への配慮も
そもそも、なぜ夫婦間でITツールを多く使うようになったのか。磯野さんは次のように話す。
「自分がITツールをよく使っているので、夫婦でも使って楽をしたいと思ったのが背景です。妻はITツールには疎いので無理せずに使えるものだけを厳選して使うようにしています。導入したものの定着しなかったものも複数あります。
ITツール活用により、夫婦の関係にはどんな影響を感じているだろうか。
「単純に便利なツールを使うことで楽になりストレスが減っているほか、情報の共有という面でもストレスが減っている気がします。妻も私も自分から積極的にコミュニケーションを取るタイプではないので、相手にいちいち確認しなくても、必要になったときには自分で確認ができるという状態はとてもストレスが少ないです」
ITツールは、それだけで生活を効率化してくれるが、夫婦間での情報共有に使うことで、特にやることが多い子育てについては、ストレス軽減が見込めるようだ。
【取材協力】
磯野秀明さん
株式会社スタディストでプロダクトマネージャーをやっているアラフォー男子。妻と5歳の娘、3歳の息子の4人家族。自分で作るのではなく既存のITツールを組み合わせて生活を便利にするのが好き。
(石原亜香利)