女性型脱毛症の治療に最も勧められる薬剤はミノキシジルの外用剤です。ミノキシジルは毛乳頭細胞に働きかけることで毛の成長を促す効果があります。次に薦められる治療として低出力の光やレーザー照射があります。その他、行ってもよい治療としてアデノシン、カルプロニウム塩化物の外用などがあります。いずれも、男性型脱毛症と同様、保険診療外の治療となります。なお、男性型脱毛症の内服治療薬として勧められている5-α還元酵素阻害剤であるフィナステリドとデュタステリドに関しては、有効性が確立されておらず、また妊娠の際の副作用の問題などから行うべきではありません。