CASE
STUDYお客様事例
日本ユニシス株式会社様
日本ユニシスは2004年に開始したグループ10数社、15,000名のアカウント管理基盤(Usagi)の構築プロジェクトでケンブリッジと協働しました。
当プロジェクトは、数十にも及ぶ各社ステークホルダーとの調整や混成チームによるプロジェクト遂行の難しさを乗り越え、2005年9月(フェーズ1) および2008年5月(フェーズ2.3)にカットオーバーしました。
プロジェクトマネージャーを務めた日本ユニシスの上田氏は、「混成部隊をOne Teamとしてまとめるコツとしては、プロジェクトメンバー全員のファシリテーション力の総和 がチームの成熟度・生産性、一体感を高めると考えている。ファシリテーションとは以下の3つの領域をコントロールすることで、いずれも等しく重要と考えている。」と語る。
#01目的・ゴール
プロジェクト内での個々の活動は全体の目的・ゴールに整合しているか、あるいは時間の経過によって「軸のぶれ」が生じていないかを確認する。
Usagiでは、目的・ゴールを「図示できるまでに明確化」すること、判断基準として活用すること、繰り返し確認すること、などによってメンバーの「腑に落ちる」までの浸透を図った。
#02道具(プロセス・ツール)
目的・ゴールを達成するために、最も有効かつ効率的なツール・プロセスの調達や、改善を行う。
チームの一体感を高める上で、メンバーの物理的な距離が近いことにも拘った。
また、プロジェクトの状態が目に見えることも大切である。フリップチャートに課題やアクションアイテムを書き出すことでプロジェクトの状態が外部にも見え、チーム内に良い緊張感を生み、未解決の課題も可視化される。
モノ・概念・アクションに名前をつける工夫もコミュニケーションの効率化につながる。
#03雰囲気
チーム内の雰囲気も、チームの生産性や品質に直結するため、積極的にコントロールを図る。期日を守る、言うべきことは言う、といった良い緊張感と、リラックスした雰囲気が両立していることが肝要である。
Usagiでは、毎日のチェックポイントで進捗や課題を共有するとともに、アイスブレイクを取り入れてリラックスした雰囲気を演出した。また、チェックポイントのファシリテーターを持ち回りで行うことで、すべてのメンバーが楽しみ、そして成長できたと思える雰囲気づくりを心がけた。
また、写真やビデオでプロジェクト活動を記録したり、ときには遊び道具で気分転換を図るなど、困難の中にも楽しい雰囲気を取り入れた。
One Teamとは、ともに汗を流し、ともに喜び、ともに祝う存在である。(上田氏)