*当リリースは、7月1日にフォルシアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です
フォルシアがスタートアップ企業のイリステック・ソフトウェアを買収 コックピットディスプレイシステムのユーザー体験向上へ
2020年07月03日
世界をリードする自動車部品メーカー、フォルシア(Faurecia)は本日、カナダのスタートアップ企業、イリステック・ソフトウェア(IRYStec Software)の買収を発表しました。イリステックは、知覚と生理学を利用してディスプレイシステムのユーザー体験を最適化するソフトウェアプラットフォームを世界で初めて開発しました。
この包括的なソフトウェアソリューションは、ドライバーの視覚と環境光に応じてディスプレイをパーソナル化することができ、より安全で快適なユーザー体験を低コストで実現できます。この技術は種類やサイズを問わずあらゆるディスプレイに応用でき、明るさとコントラストの知覚が最大30%向上するほか、最大30%のエネルギー効率化と加熱の低減を実現します。このイリステックの技術は、今年後半に初めて高級車に搭載されます。
フォルシア クラリオン エレクトロニクスのジャン=ポール・ミッシェル エグゼクティブバイスプレジデントのコメント
「当社が構想するコネクテッドで臨場感のある『コックピット・オブ・ザ・フューチャー』のビジョンにおいて、イリステックが提案する画期的なソリューションは、当社のディスプレイ技術に独自のアピールポイントをもたらしてくれます。イリステックの優れた技術的専門知識と有能な人材が加われば、当社は高度なカスタマイズが可能な先進的なディスプレイソリューションを提案できるようになるはずです。」
イリステック・ソフトウェア創業者のタラ・アカヴァンのコメント
「フォルシアとの統合は、イリステックにとって大きな節目となります。これを機に、当社の主力であるインテリジェントディスプレイ向けの革新的ソリューションの開発を、車載テクノロジーの世界的リーダー企業の一部門として進められるようになります。フォルシアの革新ロードマップには非常に感銘を受けています。独自のコックピットユーザー体験の実現を目指し、次世代製品を共に開発していくことを楽しみにしております。」
フォルシアについて
フォルシアは1997年に誕生し、自動車産業におけるグローバルなメジャープレーヤーとなるまでに成長しました。現在では、世界37ヵ国で37ヵ所のR&D拠点を含む248の事業所、115,500人の従業員を有し、自動車用シーティング、インテリア、クラリオン エレクトロニクス、クリーンモビリティの4事業をもって世界をリードしています。フォルシアはコックピット・オブ・ザ・フューチャーとサステイナブル・モビリティという成長戦略をもとに技術の開発に注力しています。2019年のグループ全体の売り上げは178億ユーロでした。フォルシアはパリ証券取引所に上場しCAC Next 20 indexの構成銘柄として選定されています。詳しい情報は、www.faurecia.comをご覧ください。