フォルシアがSASの買収手続きを完了、システムインテグレーション能力を全ての内装モジュールに拡大
2020年02月12日
フォルシアは自動車部品サプライヤーのコンチネンタルから合弁会社SASの残りの株式50%を取得する計画を2019年10月14日に公表していましたが、しかるべき規制当局の承認が下りたことを受け、本日、買収手続きを完了したと発表しました。SASは複雑な内装モジュール組立ておよびロジスティクスのキープレイヤーであり、2019年の売上高は約7億4,000万ユーロ(IFRS15=国際会計基準)、従業員は約4,490人です。
このたびの買収はフォルシアの戦略「コックピット・オブ・ザ・フューチャー」を強化するものであり、フォルシアが提供するシステムインテグレーションは今後、全ての内装モジュール、および照明や温度管理などの機能を網羅することになります。さらに、欧州、南北アメリカ、中国における20の施設を結ぶフォルシアのジャスト・イン・タイム工場ネットワークもより盤石なものになります。SASの注文控え帳は力強い成長の可能性を示しており、中国をはじめとして地域や顧客層の多様化により、売上高の伸びは今後さらに加速していくものとみられます。
この買収は、フォルシアの営業利益、純利益、ROCE(使用資本利益率)の増加に直結します。SASは「SAS Interior Modules」と社名を変更し、エグゼクティブバイスプレジデントのハーゲン・ウィーズナー(Hagen Wiesner)をトップとして、フォルシアの内装モジュール組立て事業を進めていきます。財務成績は内装事業グループに連結され、購買とSG&A(販売費および一般管理費)のみならず、製造エンジニアリング、ロジスティクス、天然資源使用量の最適化においても相乗効果が生まれます。