『第9地区』の続編『第10地区』の概要は執筆済み!監督が明かす
傑作SF映画『第9地区』の続編にあたる『第10地区(原題) / District 10』のトリートメント(脚本の前に執筆する詳細なあらすじ)はすでに執筆してあることがわかった。『第9地区』で監督・脚本を務めたニール・ブロムカンプがWired.comに明かした。
『第9地区』は、異星人を難民として受け入れた南アフリカを舞台にしたSF作品。スラム化した共同居住地区“第9区”から異星人たちを強制収容所“第10地区”に移住させる過程で起きた思いがけない事件の顛末(てんまつ)をドキュメンタリータッチで描いた。批評家や映画ファンから高く評価されたほか、第82回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされたことでも話題を呼んだ。
妻で製作パートナーのテリー・タッチェルと共同で続編『第10地区(原題)』の18ページに及ぶトリートメントを執筆済みだと明かしたブロムカンプ監督は、その内容について「かなりクール」だとコメント。ただしすぐに製作に入る予定はなく、それよりも先に映画化したいアイデアもたくさんあるといい、実際に続編が実現するかは微妙なところといえそうだ。
ブロムカンプ監督の次回作は、マット・デイモンを主演に迎えた映画『エリジウム』。病気、戦争、貧困の存在しないスペースコロニー「エリジウム」で暮らす富裕層に、荒れ果てた地球で暮らす人々が反乱を起こすさまを描くSF作品で日本公開は9月20日。また、ブロムカンプ監督は今年秋から、ロボットの警官がパトロールする南アフリカを舞台にしたSF映画『チャッピー(原題) / Chappie』の撮影に入る予定だ。(編集部・市川遥)