ミーツ・ザ・ワールド (2025):映画短評

無双状態な杉咲花を堪能できる「歌舞伎町映画」
分かりやすいぐらいパブリックイメージなキャラ大集合かつ、「腐女子・イン・歌舞伎町」でもある金原ひとみ原作を、青春群像劇になると段違いに手腕が光る松居大悟監督が映画化。長回しによるオタク語りや美味そうな食事シーンなど、予想通り無双状態な杉咲花を堪能できる仕上がりではあるが、ホストを演じる板垣李光人は完全にファンを殺しにかかってくると思えば、サプライズ出演もあるなど、しっかりマスに向けても作られている。また、地元民から見ても、動線など「歌舞伎町映画」として、しっかり出来ているうえ、「水」の使い方やアカデミーサイズ(1.37:1)による箱庭感もハマっている。
この短評にはネタバレを含んでいます