大きなスクリーンで見ることが映画の楽しみであり、出来ることなら多くの人に映画館に足を運んでほしい。それは、多くの映画関係者の共通の願いではあるが、映画『バイロケーション』はDVD&ブルーレイでこそ、その魅力を深く楽しめる作品と言える。一度きりでは味わいきれない衝撃とその魅力をご紹介!
<全てをひっくり返す衝撃のエンディングといくつもの伏線>
今年1月の劇場公開時から「衝撃の結末」という言葉で、本作の魅力は語られてきたが、たった一度の衝撃で収まらないのが本作の特徴。“バイロケーション”の存在をめぐって、クライマックスで明かされるある真実は、そこまで前提として信じてきた世界を根底からひっくり返す。と同時に「ということは前半のあのシーンは…」「中盤のこのセリフの意味は…?」と確認したくなること必至! 何度も巻き戻しつつ、衝撃の結末に行き着くまでに散りばめられた、いくつもの伏線を回収すべし!
<あなたならどちらを選ぶ? 180度異なる「表」と「裏」の2バージョン>
衝撃的な真実に加え、公開時に大きな話題を呼んだのが「表」と「裏」という異なる結末を描いた2バージョンでの公開。今回ブルーレイ&DVDでは当然、この両バージョンを収録! ある統計によると、女性は「表」バージョンに、男性は「裏」バージョンに共感を示す割合が多いとか…。あなたはどちらのエンディングを選ぶ?
<女性の共感を呼ぶホラー?>
“ホラー映画”に分類される本作だが、幽霊やゾンビといったホラーの定番は登場しない。むしろ、本作で何より恐ろしく、そして深く考えさせられるのが人間の心理そのもの! 先述の「表」と「裏」に分かれた結末は、真実を知った主人公の“選択”の結果と言える。「あの時、ああしていれば」「あそこで別の決断をしていたら」――水川あさみが演じる主人公・忍が直面する人生の選択、その結果もたらされる“恐怖”は決して他人ごとではなく、「自分だったら…」と進学や就職、恋愛、結婚など多くの岐路に迷い、悩む多くの現代の女性が共感するはず!
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「いままでやったことのない役柄で、撮っているときは大変だったけど、やってよかったなと思うし、鍛えられたなと感じます」。
公開から半年ほどを経て、水川あさみは改めて映画『バイロケーション』について、充実した表情でそう振り返った。“異色の”という枕詞付きで説明される一筋縄ではいかない一人二役への挑戦に加え、衝撃の結末、そして「表」と「裏」というエンディングの異なる2バージョンでの公開など、課せられた様々なハードルが彼女を女優としてまた一段、違うステージへと押し上げた。DVD&ブルーレイのリリースを前に、思い入れと共に本作の魅力、見るべきポイントをたっぷりと語ってもらった。
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DVD・ブルーレイ発売日 2014年7月16日
(C) 2014 「バイロケーション」製作委員会
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