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「女のくせに」選挙のたびに言われた小言 1946年4月10日、戦後初の1票にかけた思い

2024年11月26日 05時10分 (11月26日 05時10分更新)

 戦後間もない1946(昭和21)年4月10日、女性参政権が認められた国政選挙が行われた。初めて1票を投じた女性たちや、国会に初の議席を得た女性議員が後世に引き継いだ証言を伝え、選挙の意義を考える。

足立正子さん(104)=岐阜市

初めて1票を投じた1946年の衆院選を振り返る足立正子さん=岐阜市で

 一番記憶に残っているのは、投票日前日の晩のことです。1946年の春は26歳でした。嫁ぎ先は、岐阜市中心部の柳ケ瀬商店街でげた屋を営んでいました。柳ケ瀬の通りにそれぞれの候補者の街宣車が連なるようにして止まり、車の屋根に運動員がたくさん立っていました。まるでおみこしを担いだ祭りのよう。投票を呼びかける声で、まあうるさかった。
 柳ケ瀬商店街はその後も盛り上がった時期がある...

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