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新書出版、印税を能登の被災地に 斎宮歴史博物館の学芸員榎村寛之さん「女たちの平安後期-」

2024年10月23日 05時10分 (10月25日 15時10分更新)
 明和町竹川の三重県立斎宮歴史博物館の学芸員榎村寛之さん(65)は、新書「女たちの平安後期-紫式部から源平までの200年」(中央公論新社)を21日に出版した。平安時代前期を扱った前作の続編で、第1刷の印税の全額を、元日の能登半島地震と9月の豪雨との2度にわたり被災した石川県の輪島市と珠洲市、能登町に寄付した。「読者への恩返しの気持ち。たいした額ではないが、世間の皆さんが改めて被災地支援を考えるきっかけになれば」と話す。

出版した新書を手に、思いを語る榎村さん=明和町竹川の斎宮歴史博物館で

 榎村さんは長年、古代から中世にかけて天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」について研究している。その成果も生かし、昨年12月に「謎の平安前期-桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年」を出版した。平安遷都からの200年で国がいかに変化していったかに焦点を当てた。
 なじみの薄い時代の話を少しでもイメージしやすいよう、各章には...

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