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『島耕作』作者・弘兼憲史さん、防衛省『広報アドバイザー』にネット再び非難の声「意味合い変わる」「確信犯」

2024年10月22日 14時57分

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弘兼憲史さん

弘兼憲史さん

 沖縄・辺野古埋め立て工事を巡って「デマ表現」をしたとして、人気漫画シリーズ「島耕作」が物議を醸している。アルバイトで抗議活動をしている人が多数いるとする内容にネット上で「デマ」と紛糾し、発行元の講談社はおわびを余儀なくされた。しかし、作者の弘兼憲史さんが防衛省の「広報アドバイザー」に就いていることがあらためてクローズアップされ、火消しには至っていない。
 問題となったのは、17日発売の週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に掲載された「社外取締役 島耕作」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として政府が進める名護市辺野古の埋め立て工事に抗議する人について、地元住民とみられる女性が島に「アルバイトでやっている人がたくさんいますよ」「私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と発言するシーンが描かれた。
 これにネット上には「デマだ」との投稿が相次いで騒動に。講談社は21日、モーニングのホームページに「当事者から確認の取れていない伝聞で、フィクション作品とはいえ軽率な判断だった」などと「おわび」を編集部と弘兼さんの連名で掲載し、単行本掲載時には内容を修正することを告げた。
 弘兼さんは米海兵隊岩国基地がある山口県岩国市出身。東京新聞によると、安倍晋三元首相との対談で「私みたいな”基地歓迎派”の意見は無視されてしまいます」と過去に発言しているという。昨年には、防衛省の広報に協力する「広報アドバイザー」に、登山家の野口健さん、お笑いコンビ「ペナルティー」のヒデら7人とともに就任した。
 X(旧ツイッター)上には、「防衛省広報アドバイザーの漫画家が日当デマを描いてたの?! 意味合いが変わってくるじゃん…」「基地反対運動を攻撃するために信念に基づいて描かれたのでは」「完全なる確信犯だな」「それで、あの『確認のとれてない伝聞』で漫画を掲載しちゃうんだ」「真っ黒じゃないかな」「防衛省広報 金もらってるのは自分」などといぶかる声や非難の書き込みが上がっている。

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