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放課後児童クラブ運営事業者選定に反対 津島で保護者ら署名・請願書提出

2023年12月16日 05時05分 (12月16日 11時59分更新)
放課後児童クラブで宿題などに取り組む児童ら=津島市内で

放課後児童クラブで宿題などに取り組む児童ら=津島市内で

 津島市の各小学校区で放課後児童クラブを運営する指定管理者の選定を巡り、署名運動が起きている。市はこれまで非公募で市内のNPO法人に運営を委託してきたが、来年度から公募した事業所に運営を任せる方針。一方、保護者らでつくる市学童保育連絡協議会は、従来と同じNPO法人による運営を求め、約5千人の反対署名と請願書を市議長宛てに提出した。
 発端は1月、市長宛てに寄せられた2通の手紙。放課後児童クラブの利用料が高いほか、イベントが多く親の負担が大きいという指摘だった。市が調べたところ、周辺自治体では月額の利用料が5千円という自治体もあったが、津島市では1万~1万4千円だった。運営形態に違いがあり、一概に比べられないものの比較的高額になっていた。
 このため市は利用料に上限額を設け、事業者を公募することにした。9月に指定管理者の選定委員会を開き、優先交渉権を持つ事業所を全国で放課後児童クラブを展開する「明日葉」(東京)に決めた。現在、市内の放課後児童クラブを運営するNPO法人「放課後のおうち」は次点となった。
 これに対し、市学童保育連絡協議会は、市の方針に反対する考えを表明。これまで質が高い保育が維持されており、子どもたちの環境が変わることに不安があるとして、11月17日までに5294人(市外を含む)の反対署名を集めた。現在、開会中の市議会12月定例会に、放課後児童クラブの指定管理者を決める議案が上程されており、最終日の19日に議決される見通しだ。  (吉田幸雄)

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