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県内初アミューズメント型介護施設 パチンコやマージャン 鯖江に来月オープン

2023年3月6日 05時05分 (3月6日 05時06分更新)
利用者が自由に楽しめる施設内に設置されたパチンコ台やスロット台=5日、いずれも鯖江市のアミューズメントデイサービス「まんまる」で

利用者が自由に楽しめる施設内に設置されたパチンコ台やスロット台=5日、いずれも鯖江市のアミューズメントデイサービス「まんまる」で

  • 利用者が自由に楽しめる施設内に設置されたパチンコ台やスロット台=5日、いずれも鯖江市のアミューズメントデイサービス「まんまる」で
  • 「利用者さんがまた行きたいと思える場所にしたい」と話す前田さん

 パチンコやマージャンなどの娯楽が楽しめるアミューズメントデイサービス「まんまる」が四月、鯖江市冬島町でオープンする。開所を前に五日、施設を体験するプレイベントが開かれた。施設を経営する介護福祉士の前田竜二さん(26)によると県内初の取り組み。前田さんは「利用者さんに心から楽しんでもらえるようなサービスを提供したい」と、新しい挑戦に踏み切った。

通所意欲湧く仕組みに


 前田さんは福井市の福井医療短大(現福井医療大)を卒業後、同市内のデイサービスで五年間勤務。職場で「退屈そうに一日をボーッと過ごす利用者さんの姿を多く見てきた」という。
 「一般のデイサービスになじめない人たちにも楽しんでもらえる場所にしたい」。全国の先進事例を参考に、娯楽性の高いデイサービスの開業に思い至った。
 施設ではパチンコ、スロット、マージャン、クレーンゲーム、卓球、映画などの娯楽を用意。利用者は食事や入浴、機能訓練、体操などを行いつつ、趣味活動の時間にこれらで遊ぶことができる。遊ぶためには施設内でのみ使える通貨「マル」を使用する。マルはゲームをはじめ、来所や機能訓練、入浴した時に獲得でき、利用者がより意欲的に通所できる仕組みにした。
 前田さんは「頭を使ったり手先を動かしたりするので楽しみながらリハビリができる。娯楽を通して利用者さん同士でコミュニケーションが生まれれば」と期待する。
 プレイベントには地域住民や利用を希望する高齢者とその家族らが次々と訪れ、施設内を見学したり、娯楽を体験したりした。ゲームをするのが好きで見学に来たという鯖江市の女性(88)は「楽しそうでいいなと思った」と前向きに検討していた。
 定員は最大二十人。利用時間は午前九時〜午後五時。(問)まんまる=0778(42)7335
 (堂下佳鈴)

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