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世界初、藤田医科大学が次世代放射線技術で膵臓がん治療目指す BNCT施設を新設へ

2024年12月25日 15時30分 (12月25日 22時33分更新)
 藤田医科大(愛知県豊明市)は、ホウ素と中性子の核反応でがん細胞を死滅させる「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の施設を新設し、難治性の膵臓(すいぞう)がんなどの治療を世界で初めて目指す。治療は1回の照射で済み、患者の身体的な負担が少ないのが特徴。現在は頭頸部(けいぶ)がんに限って保険適用されているが、膵臓がんなど体の深部のがんを対象に2028年から臨床試験を始める。 

頭頸部がんの治療に使われているBNCT装置(住友重機械工業提供)

 BNCTは、手術や化学療法、放射線治療、免疫療法に続く、第5の治療法として注目される。がん細胞にホウ素が取り込まれやすくなる薬剤を患者に点滴し、加速器と一体となった特殊な装置で中性子を照射する。ホウ素と中性子の核反応で発生した...

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