プレスリリース
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和田水力発電所におけるFIT認定関連書類の偽造
2024年08月02日
中部電力株式会社
当社が保有する和田水力発電所において、FIT認定に必要となる申請書類の一部である土地の貸付契約書を当社従業員が偽造していたこと(以下、「本事案」)が判明しましたので、お知らせします。
本事案は、2024年7月に、和田水力発電所の修繕工事実施に向け、手続きを進める中で、土地の貸付契約書の本書がないことに疑問を抱き、社内調査を実施した結果、2022年9月にFIT認定に必要となる申請書類の作成を担当していた当社従業員が土地の貸付契約書を偽造していたことが判明したものであります。
本事案については、資源エネルギー庁および関東経済産業局に報告するとともに、本事案の判明を受け、和田水力発電所の運転を停止しております。
本事案は、法令に抵触する不適切な取り扱いであると重く受け止めており、お客さまをはじめ関係者の皆さまに、ご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを、お詫び申しあげます。
当社は、本事案の原因究明を進めるとともに、再発防止策を徹底してまいります。
1 経 緯
- 2021年10月、FIT認定申請を行うにあたり、水力発電所導水路の一部が国有林を通過していることを改めて当社が確認。申請のルール上、国有林の管理者である東信森林管理署との当該土地の貸付契約書が必要であることを当社が確認。1918年に運転を開始し現在まで運転されている発電所であり、今回FIT認定申請に伴い土地の権原の書面化が必要となったため、両者合意のもと貸付契約書の締結に向けた協議を実施。
- 2021年12月、東信森林管理署より、当該土地の貸付契約書の締結に向けた手続き中であることを証する書類を受領し、FIT認定申請を実施。
- 2022年3月、経済産業大臣よりFIT認定を取得。
- 2022年9月、FIT認定申請時に未提出であった当該土地の貸付契約書(注)を当社従業員が偽造した上で、関東経済産業局に提出。
(注)FIT認定申請時に未提出である書類は、認定後180日以内の提出が必要。 - 2023年2月、水力発電所の改修工事が完工し、FIT売電を開始。
- 2024年7月、水力発電所導水路修繕工事の実施に向け、手続きを進める中で、当該土地の貸付契約書の本書が当社に保管されていないことを確認し、当該当社従業員に問い合わせたところ、本事案が判明。
2 今後の対応
FIT認定済および認定申請中の全発電所を対象に、同様の不適切な取り扱いが行われていないかを調査してまいります。
本事案の原因究明を進めるとともに再発防止策を徹底してまいります。
3 発電所の概要
発電所名 |
和田水力発電所 |
---|---|
所在地 |
長野県小県郡長和町和田 |
水系・河川名 |
信濃川水系・依田川 |
発電出力 |
1,900 kW |
発電方式 |
流れ込み式(水路式) |
最大使用水量 |
1.67m3/s |
有効落差 |
127.41m |
運転開始時期 |
1918年10月 |
FIT売電開始時期 |
2023年2月10日 |
以上