プレスリリース

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Hazer・千代田化工建設・中部電力がHazerプロセスによる水素製造に係る覚書を締結

2023年04月11日
Hazer Group Limited
千代田化工建設株式会社
中部電力株式会社

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豪州 Hazer Group Limited(社長:Glenn Corrie、本社:豪州パース市、以下「Hazer 社」)と、千代田化工建設株式会社(会長兼社長:榊󠄀田 雅和、本社:神奈川県横浜市、以下「千代田化工」)および中部電力株式会社(代表取締役社長:林 欣吾、本社:愛知県名古屋市、以下「中部電力」)は、脱炭素化燃料である水素の活用を目的に、Hazer 社が開発したHazerプロセスを用いて、メタンから水素およびグラファイトを高効率で生産するプロジェクトの開発計画策定に関して覚書を締結しました。

Hazer社と千代田化工および中部電力は、今後、Hazer社の独自技術に基づき、中部圏において、熱分解によるカーボンフリー水素(ターコイズ水素)および副生固体炭素(カーボングラファイト)の製造拠点プロジェクトの開発計画を共同で検討していきます。

検討するターコイズ水素製造設備の水素生産能力は、まずは年間2,500トンから最大で年間1万トンの規模となる予定です。最終的には年間5万トンから10万トンの水素製造能力を目指します。

中部電力は、製造された水素について、発電所や産業、モビリティー分野での利用を検討していきます。

3社は、2024年までにプロジェクトの開発計画を策定し、2020年代後半に実証試験を開始することを目指します。

Hazer Group Limitedについて

Hazer社は、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場している技術開発企業で、低排出ガス水素およびグラファイトカーボン製造プロセスであるHazerプロセスの商業化に取り組んでいます。

Hazerプロセスは、鉄鉱石を触媒として、天然ガスや同様のメタン原料を効率的に水素と高品質の炭素材料に変換することが可能です。

千代田化工建設株式会社について

千代田化工は、石油・ガス・化学などのエネルギー、環境・省エネ、産業設備、ライフサイエンスなどを事業領域とし、世界中で数多くのエンジニアリング、調達、建設などのプロジェクトに取り組んでいるグローバルエンジニアリング企業です。

以上

(別紙)

(別紙)提携の概要とHazerプロセス概略図

【提携概要図】

中部電力は、プロジェクト全体の取り纏めを行うとともに、原料となる天然ガス供給や立地計画および製造した水素の供給計画を検討していきます。Hazer社は、Hazerプロセスによるターコイズ水素ならびにカーボングラファイト製造に係る設備計画を、千代田化工は、エンジニアリング計画をそれぞれ検討します。

提携概要図

【Hazerプロセス概略図】

Hazer社が開発を進めるプロセスで、メタンを原料にCO2排出を抑制して、水素と固体の炭素(グラファイト)の2つの価値ある製品を同時に生産する技術です。反応器内で鉄鉱石触媒によりメタンの熱分解反応を促進させて水素と固体の炭素を製造します。

Hazerプロセス概略図


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