プレスリリース
特別高圧・高圧の標準メニューの見直しについて
2022年10月28日
中部電力株式会社
中部電力ミライズ株式会社
当社グループは、昨今の燃料価格や卸電力市場価格の高騰により、電力の調達費用が増加し、極めて厳しい収支・財務状況となっております。このような厳しい事業環境下でも安定して電気をお届けするためには、特別高圧・高圧のお客さま向けの標準料金メニュー(以下、標準メニュー)の見直しが必要と考え、その内容について検討してまいりました(2022年7月26日お知らせ済)。
当社グループは、収支の改善に向け、経営効率化の更なる深掘りをグループ全体で進めてまいりましたが、2022年度の収支は大幅な赤字となる見通しです。2023年度においても、LNGの世界的な需給ひっ迫などの収束が見通せず、燃料価格の高止まりが想定されるため、より厳しい状況が継続すると見込んでおります。
このような事業環境を踏まえ、お客さまに安定して電気をお届けするため、本日、2023年4月からの標準メニューの見直し内容を取りまとめました。
また、今回の見直しにより、中部電力パワーグリッド株式会社の最終保障供給約款の適用を受けているお客さまなどで、標準メニューでのご契約を希望されるお客さまからの受付を、2023年1月頃から再開する予定です。
見直しの対象となる特別高圧・高圧のお客さまにはご負担をお願いすることになりますが、電気の安定供給に加え、お客さまのご負担の軽減にも繋がる省エネ・節電への取り組みをより一層進めてまいります。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
1.特別高圧・高圧の標準メニューの見直し内容
(1)電力量料金単価の見直し
現在、中部エリアで中部電力ミライズとご契約いただいている特別高圧・高圧の全てのお客さまの電力量料金単価を、特別高圧で3.23円/kWh(税込)、高圧で3.28円/kWh(税込)値上げいたします。
(2)燃料費調整制度の変更(卸電力市場価格の変動を調整対象に追加)
燃料費調整制度は、火力発電の燃料である原油、LNG、石炭の価格変動に応じて、電気料金を調整する仕組みです。今回の見直しで、火力発電の燃料構成比を最新化するとともに、燃料価格に加え卸電力市場価格の変動も反映させる仕組みを新たに導入いたします。
(1)、(2)の見直し内容に、2022年12月適用分(注1)の燃料費調整を反映した場合、見直し前と比較して約7.9~9.8%(注2)の値上げとなります。
なお、現在、中部電力パワーグリッド株式会社による託送供給等約款の見直しが行われており、その内容が決定次第、本約款を反映した標準メニューの単価を改めてお知らせいたします。
(注1)10月20日に財務省が発表した貿易統計(速報値)を用いて算定した「12月適用分の燃料費調整単価の想定値」により試算しております。
(注2)モデルにおける試算値。燃料価格の状況やお客さまの電気のご使用実態により、実際の影響は異なります。
2.お客さまのご負担軽減に繋がる省エネ・節電の取り組み
法人のお客さまの節電量に応じて電気料金を割引する新プラン(注3)をご提供することや、空調設備の洗浄キャンペーンを実施するなど、お客さまとともに省エネ・節電に取り組んでまいります。
また、ご家庭や商店・小規模の工場のお客さま向けにも、今冬に電気を効率的にご利用いただくための取り組みを実施いたします。
(注3)お申込みいただいたお客さまには、令和4年度電気利用効率化促進対策事業に基づき、参加特典として20万円を進呈いたします。
当社グループでは、今後もお客さまへ安定して電気をお届けするとともに、より一層の経営効率化とお客さまのニーズに応じた魅力的なサービスの開発・提供に努めてまいります。
【お客さまからのお問い合わせ先】
法人カスタマーセンター(フリーダイヤル)
特別高圧・高圧の料金メニューの見直し :0120-210-035
法人のお客さまの省エネ・節電の取り組み:0120-311-730
(注)受付時間:平日 9:00 ~ 17:00(土曜・日曜・祝日・年末年始はお休みとさせていただきます)
参考
別紙
以上