プレスリリース
慶應義塾大学病院産科外来において遠隔妊婦健診を開始
2020年07月15日
慶應義塾大学病院
中部電力株式会社
メディカルデータカード株式会社
慶應義塾大学病院(病院長:北川 雄光)、中部電力株式会社(代表取締役社長:林 欣吾、以下「中部電力」)、メディカルデータカード株式会社(代表取締役社長:西村 邦裕、以下「メディカルデータカード社」)は、6月23日より慶應義塾大学病院産科外来において、遠隔妊婦健診および健診を支援するシステムの運用を共同で開始しました。
本取り組みでは、妊婦の同意のもと、メディカルデータカード社のアプリ「MeDaCa」を活用し、医師と妊婦のビデオ通話による診察や、検査結果・処方箋控えデータ等をオンラインでアプリに送信することに加え、中部電力のデータプラットフォームを活用し、妊婦が自宅で計測した血圧や体重データを医師が診察の際に確認します。
分娩および妊婦健診は、新型コロナウイルスが蔓延していても先に延ばすことができません。妊婦は、遠隔妊婦健診を受けることで通院による感染リスクや身体的・精神的負担を軽減することができます。また、在宅時の血圧・体重データを活用し、対面と同様のきめ細やかな診療を自宅で安心して受けることができます。
慶應義塾大学病院は、内閣府より戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の研究開発事業を受託しています。その一環として、在宅患者の見守りや遠隔診療支援、コミュニティヘルスケアサポートについて、中部電力と共同で研究を進めており、本取り組みはその成果の一つです。
慶應義塾大学病院は、本取り組みへの移行を順次進めていきます。将来的には、スマートフォンを用いて、定期的な妊婦健診は可能な限り遠隔で実施したいと考えています。
三者は、今後も、AI・IoT技術等を用いて、医師がより正確な診断を行うための支援や、医師と患者のコミュニケーションサポートなど、人々が健康的でより良い医療サービスを享受できるようなサービスの開発に努めていきます。
特記事項
本取り組みは、慶應義塾大学病院が内閣府より受託している戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」研究開発事業の支援によって行われました。
別紙
以上