【わかりやすい】中国で話題のKOCとは?KOLや網紅(ワンホン)との違い、事例や生まれた背景を徹底解説
中国においてKOCとは、口コミを発信する消費者を意味します。近年、中国ではKOCマーケティングが注目されています。KOLや網紅(ワンホン)とKOCは一体何が違うのでしょうか?
今回の記事では
- KOCとは?
- KOCマーケティングの事例やメリット・デメリット
- KOLや網紅(ワンホン)との違い
などを紹介していきます。
KOCとは、口コミを発信する消費者
KOCとは、口コミを発信する消費者のことを指します。中国では元々、政治の影響などもありマスメディアの情報を信じない文化があり、日本以上に口コミを重要視する傾向があります。
そのため、口コミにて情報が広がる文化になっており、SNSやインターネットサービスを通して様々な情報が伝わるようになっています。そこで近年、登場したのがKOC(key opinion customer)です。
KOCは自分が体験した商品やサービスの対するレビューをありのままに発信します。ありのままの発信がリアリティーを生み、他の消費者に影響を与えるためKOC(key opinion customer)と呼ばれています。
中国でニキビに悩む女性がニキビに効く洗顔を数カ月間利用し、その結果やレビューを発信して数多くの反響を得たり、農村部に住む人達が、農村の特産品を「快手(クゥアイショウ)というショートムービーアプリで伝えたりしています。
KOC達を日本で例えるのであれば、アットコスメで化粧品の投稿をしている人やGoogleマップでお店の口コミを投稿している人などが当てはまるでしょう。
KOLとの違いは、専門性とフォロワーの数
中国インフルエンサーマーケティングでは、KOL(key opinion reader)という言葉を聞くと思います。KOLとKOCの違いはどんなところにあるのでしょうか?
KOLとの違いは、専門性とフォロワーの数です。
そもそもKOLとは、専門性を持ったインフルエンサーのことを指します。特定の分野の知識を持ったインフルエンサーです。中国で多いのは、化粧品に詳しいインフルエンサーやアニメに詳しいインフルエンサーが多くいます。
KOLは特定分野の知識があるプロであり、KOCはKOLほどの知識がありません。KOLの発信する情報は洗練されている情報がほとんどですが、KOCの情報はKOLほど洗練された情報ではなく、素人臭さがあります。その分、リアリティーがあると考えられます。
また、KOLはKOCに比べフォロワー数が多いのが特徴です。KOLはその道のプロとして情報発信をしているので、発信量も多く、その情報を常日頃からウオッチするために、数多くのフォロワーがKOL達のSNSを見ています。
一方、KOC達は一般人のためフォロワーは多くはありません。KOCはあくまでも一般人のため身近な人たちに向けて発信をすることがメインです。
KOCの特徴はリアリティと信憑性
KOCの特徴はリアリティと信憑性です。彼らは、自分たちが体験した商品について、良いところも悪いところも包み隠さず口コミを発信します。そのため、情報に真実味があり、信憑性が高いです。まるで友達が商品を使った感想を教えてくれるかのうような感じで、口コミをSNS上で発信します。
それに比べ、KOLは豊富な知識と巧みなSNS編集力を活用して、巧みに商品を紹介します。しかし、近年ではステルスマーケティングが中国でも多くなり、KOLの発信も信憑性を疑う消費者も一定数出てきました。
そこでプロでなくKOCのような素人の口コミ情報を信用する人が増えています。そのため、KOCの情報は包み隠さず発信しているため、価値が高いと言われています。
KOLより発信力は劣るが、KOCの方がリアリティがあり、人を動かしやすい
まとめるとKOCは、KOLほどの発信力やカリスマ性や専門知識はありません。しかし、消費者としての生の声をSNS上で発信するため、信憑性がある価値の高い情報を発信します。そのため、行動に起こしやすい情報発信者として近年、中国では話題になっています。
網紅(ワンホン)は中国版ユーチューバー
網紅(ワンホン)とは、動画媒体をメインとしたインフルエンサーです。中国版ユーチューバーと理解いただくとわかりやすいと思います。上記の図は、インフルエンサー、KOL、網紅(ワンホン)の枠組みを表した図です。広い意味では上記の図のようにインフルエンサーの枠組みの中にKOLと網紅(ワンホン)が入りますが、細かく定義すると
- インフルエンサーとは、影響力を持つ人
- KOLとは、専門知識を持ったインフルエンサー
- 網紅(ワンホン)とは、動画媒体をメインとしたインフルエンサー
と捉えることができるでしょう。そう考えるとインフルエンサー、KOL、網紅(ワンホン)は多くの人に影響力を発揮しますが、KOCは周りの人や親しい友人にのみ影響力を発揮する点では、違いますね。
改めて網紅(ワンホン)やKOL、KOCを一言で表すなら
- 網紅(ワンホン)は中国版ユーチューバー
- KOLは専門性を持ったインフルエンサー
- KOCは口コミを発信する消費者
と分類できるでしょう。
網紅(ワンホン)とKOLは洗練された情報を発信し、KOCはリアルな情報だから効く
まとめると網紅(ワンホン)やKOLは専門家やプロ、タレントであるため、加工され洗練された情報発信をするのに対して、KOCはそこまで洗練された発信はできないがリアルな情報発信ができるという特徴があるでしょう。次はKOCを中国マーケティングで活用する際のメリット、デメリットについて紹介していきます。
KOCのデメリット
KOCのデメリットはリーチ力がKOLに比べて少なく、KOLほど知識が無く、ビジネスとして発信を意識していないため、商品ブランドのイメージを維持することが難しいところにあります。
KOCのメリット
情報の信憑性があるため、行動に移しやすい情報発信ができるところです。人を動かすことができる口コミや投稿をすることができるので、実際のコンバージョンに結びつく発信が強みです。
KOCの事例
KOCを活用した中国マーケティングの事例を紹介していきます。
中国人向けメディア良品志の中で口コミを投稿するKOC
こちらの画像は中国人向けに日本の商品をサンプリングできるメディア良品志の中でも中国人KOC達の投稿です。ご覧の通り、文字数が多く商品に対する具体的な使用感や感想を口コミとして発信しています。
中国発SNS型ECアプリ小紅書(RED)内で口コミを投稿するKOC
アマゾンとインスタグラムが合体したアプリと言われている小紅書(RED)での中国人KOCの投稿です。日本国内の飲食店情報を発信しています。飲食店にまつわる画像や正直な感想を投稿しており、見ているだけで行ってみたくなると感じました。
KOCを中国マーケティングで活用するには?
KOCを中国マーケティングでうまく活用するためにはどうしたらいいのでしょうか?KOCはKOLに比べて扱いが難しいとされています。KOLは専門家として自分たちの発信をビジネスとして捉えている人が多く、発注側の意図を汲んで情報を発信してくれますが、KOCは一般の消費者のため、そこまで意図を汲んで発信はできません。
そのため、消費者マーケティングを理解している人がいなければKOCマーケティングはうまくいきません。また、中国は日本と違う文化なので、中国の文化に精通しているマーケターに依頼する必要があるでしょう。
そこでクロスボーダーネクストでは、KOCたちと交流する事ができるメディア「良品志」というものを運営しています。
KOCに口コミを依頼できるメディア良品志、中国向けにサンプリングも可能
「良品志」は日本の良い商品や情報を、素早くわかりやすく届けることをコンセプトに運営。「良品志」では日本商品に興味のある中国人ユーザーが33万人ほどおり、そのユーザーに向けて商品のサンプリングを行い、口コミを書いてもらうことができます。つまり、KOCたちに商品を試してもらい情報発信してもらうことができるメディアを運営しています。
KOCを活用したマーケティングを検討しているのであれば、「良品志」を活用してみてはいかがでしょうか?ご興味いただけましたら気軽に下記よりお問い合わせくださいませ。
クロスボーダーネクストが運営しているメディア良品志(リョウヒンシ)では、中国人35万人に対してサンプリングができる機能があります。自社の商品が中国でどれくらいウケるか試してみませんか?良品志(リョウヒンシ)のメディア資料を無料でお配りしています。下記よりダウンロードください。
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