展覧会「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」が7月23日より、川崎市の岡本太郎美術館にて開催される。
高橋士郎は造形作家として、1960年代よりコンピューター制御のアート「立体機構シリーズ」を制作し、その先駆的な作品は日本万国博覧会をはじめとする多くの展覧会で発表されてきた。1980年代には風船を素材とした「空気膜造形シリーズ」を考案、世界各地で活動を展開し、誰にでも親しまれるアートとして人気を博してきた。
芸術にコンピューターやテクノロジーを浸透させた立役者の一人であるいっぽうで、
Shiro Takahashi の名はイスラム数理造形の研究者としても世界的に知られている。2000年代には多摩美術大学の学長を務めながら、情報芸術の分野におけるユニークな教育の実践者として、多くの才能を輩出してきた。
本展は高橋士郎が長年つづけてきた「空気膜造形」研究の集大成として、日本の古事記に挑んだ作品群で構成される。 古代より現代まで、人間が「気」をどのように扱ってきたのか、 その全歴史と文化を自家薬籠中のものとした高橋は、古事記のなかに現れる神々の「気宇壮大」を、独自の気膜テクノロジーによって、21世紀に蘇らせる。
「空気膜造形シリーズ」全41点が出品予定という事で、ぜひこの機会に高橋士郎の世界を堪能してほしい。
イベントの最新情報は公式サイトにて。
高橋士郎《イザナミ》1980 年 ナイロン、送風機、モーター / Photo: Chihiro Minato
高橋士郎《涙の神》2008 年 ナイロン、送風機、モーター / Photo: Chihiro Minato
高橋士郎 / Photo: Chihiro Minato
Information
高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジーhttps://www.taromuseum.jp/event/高橋士郎-古事記-展--神話芸術テクノロジーー
会期: 2020年7月23日(木・祝)~2020年10月11日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日を除く)、8月11日(火)、9月23日(水)
観覧料: 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
企画協力: 株式会社バボット
助成: 一般財団法人地域創造