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私はNY在住の高校3年生。「スマホ断ち」クラブを立ち上げたら、他校までその輪が広がった

Lola Shub

Nov 16, 2022, 6:30 AM

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Rachel Mendelson/Insider

私の名前はローラ・シュブ。ニューヨークのブルックリンに住む高校3年生だ。

「若者世代はSNSに毒されている」とよく言われる。スマホ中毒の若者を指して、スクリーンとティーンエイジャーを組み合わせた造語、「スクリーンエイジャー(screenager)」なんて言葉で揶揄されることもある。実際私もその1人だったし、若者世代は自分たちのこの状況を肯定的に受け入れていると思われがちだ。

だが、それは必ずしも正しくない。少なくとも私と友人たちは皆、スマートフォンと、それに付随するお荷物、つまりは友人との自撮りや、SNS疲れ、タイムラインの無限スクロールなんかを嫌っていた。みんなこれ以上「スクリーンエイジャー」になりたくなかったのだ。

だが、みんながみんなスマホをすぐに手放せるわけじゃない。そこで私たちは、この小さなコンピュータを脇に置き、それが存在しない生活を体験できるよう、高校に「ラッダイト・クラブ」を立ち上げた。ラッダイトとは、19世紀初頭にイギリスで起こった機械破壊運動のことだ。

とはいえ、このクラブに参加するためにスマホを処分する必要はない。私を含め、メンバーの中にはフィーチャーフォン(ガラケー)に切り替えた人も多いが、まだiPhoneを持っている人もいる。クラブ活動中のルールはただ一つ。「スマホ禁止」だ。TikTokもInstagramもここでは見られない。

私たちは毎週決まった時間になると、ニューヨークのブルックリンにある大きな公立図書館に集合する。そこで、最近読んだ本や、クラブで推進するプロジェクトについて話し合う。ただ読書をしたり、絵を描いたりする人もいる。何よりも大切なのは、スマホを使わない時間をメンバーと過ごすことだ。

このクラブは、最初はたった1人から始まった。だが発足から半年が経った今、他校の生徒まで巻き込み、支部が生まれる勢いで成長している。以下ではこのクラブが生まれた経緯や、参加して得た感覚、仲間とのやり取りやデメリットについて詳細に説明したい。

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