ボストンダイナミクスの犬型ロボット「スポット」。
Rocos
- ボストンダイナミクスの犬型ロボット「スポット」は、牧羊犬として働いている。
- 同社はニュージーランドのロコス社と提携したことを発表した。
- スポットは、ボストンダイナミクスのハードウェアとロコスの遠隔操作技術を使用して、各種のデータを収集する。
- 最近、このロボットはシンガポールでの社会的距離を強制することや、ボストン病院でCOVID-19患者をスクリーニングすることにも使用されている。
ボストンダイナミクス(Boston Dynamics)の有名な四足歩行ロボット「スポット(Spot)」が、羊を飼うという新しい仕事に就いた。このロボット工学企業は先ごろ、ロボット操作ソフトウェアを専門とするニュージーランドのロコス(Rocos)社との業務提携を発表した。
ロコスによると、同社のソフトウェアは、スポットの遠隔利用をより効率的にし、収集したデータを扱いやすいものにするという。
スポットはすでに、世界中でさまざまな目的に用いるためにカスタマイズされている。シンガポールでは人が集まる公園をパトロールし、社会的距離を奨励するメッセージを流し、そこに何人がいたかを推計している。ボストンの病院では、医療スタッフがiPadと双方向無線機を備えたスポットを使用して、COVID-19の疑いのある患者を診察した。また、マサチューセッツ州警察でも使われている。
ボストン・ダイナミクスは、人間や動物に似た動きをする、「不気味の谷現象(写実の精度が高まっていくと、ある一点で不快な感情を持つようになること)」をもたらすロボットのデザインで知られている。コメントによると、ボストンダイナミクスのチームはロコスのソフトウェアをテストする際に、ニュージーランドの未踏の領域を探索し、地形を記録したという。
ロコスは、これらのツールが農業や畜産業に役立つと考えていて、食料生産を効率的にし、正確な推定値を出し、労働者不足を緩和するとしている。
スポットが探検して地形を記録したり、羊を集めたりしているのを見てみよう。
Rocos
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[原文:Boston Dynamics' robot dog has a new job herding sheep in New Zealand — here's how it works]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)