
- マイクロソフトの共同創業者で慈善家のビル・ゲイツ氏は、子どもたちが秋には学校に戻れるだろうとの考えをCNBCの番組「スクワークボックス(Squawk Box)」で示した。
- 「秋には学校を再開できるだろうと考えている」とゲイツ氏は語った。だが、秋より前に子どもたちが学校に戻れるとは期待すべきでないという。
- ゲイツ氏はまた、自宅でのオンライン学習によって表面化する"不平等"を強調した。「最終的には、低所得世帯の子どもたちにこうした休校措置による損害が最も及ぶだろう」という。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、アメリカでは各地で学校が数週間にわたって休校となり、終わりが見えない状況だ。だが、ビル・ゲイツ氏は新しい学年が始まる秋には、子どもたちが学校に戻れるだろうと見ている。
「秋には学校を再開できるだろうと考えている」と、ゲイツ氏はCNBCの番組「スクワークボックス(Squawk Box)」で語った。
では、今年度は? ゲイツ氏はあまり期待できないという。
一部の学校では、オンライン教育にシフトしているが、全ての子どもたちに必要なテクノロジーやサービスへのアクセスがあるわけではない。
「私立校の大半はオンライン教育に慣れていて、生徒たちが皆、端末やインターネット接続があることを確認している」とゲイツ氏は指摘した。「学区によっては、アクセスのない子どもにとって(オンライン教育は)不公平になると考えていて…… とても難しい問題だ」と語った。
新型コロナウイルスの影響で、人々は屋内にとどまり、子どもたちは学校に行くこともままならない中、既存の教育面やアクセス面での"不平等"が顕在化している。
「最終的には、低所得世帯の子どもたちにこうした休校措置による損害が最も及ぶだろう」とゲイツ氏は言う。
ゲイツ氏のインタビュー動画はこちら:
(翻訳、編集:山口佳美)