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ã³ã©ã ãã¹ãï¼Beth Kowitt米資産家ウォーレン・バフェット氏は25日、自身が率いる保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの株式およそ11億4000万ドル(約1730億円)相当を家族が管理する4つの財団に寄付すると明らかにした。自身の財産の大半を家族に遺すのではなく、慈善団体に寄付するという意思が再び示された格好だ。
この発表に際してバフェット氏は、寄付に関してではなく、むしろ人生の終わりに身辺整理することの重要性を説いた書簡を公開した。バフェット氏の書簡にはこれまで、リーダーシップやマネジメントに関するアドバイスが多く含まれていた。
94歳のバフェット氏は明らかに自分の死について考えており、「寄る年波には勝てない」と認めている。これまで以上にバフェット氏は、良い投資とは何かという教訓だけでなく、良い人生とは何かという教訓を伝えようと決意しているように見える。筆者が得た教訓は以下の通りだ。
王朝を築き上げるな。書簡の中でバフェット氏は何度も、王朝の富を信じていないと書いている。「親は子どもに対し、何でも挑戦できるほどは残しても、何も達成できないほどは残すな」ということだ。同氏の3人の子どものうち2人はバークシャーの役員だが、経営陣には入っておらず、誰1人として最高経営責任者(CEO)になることはないだろう。
これは同族経営企業で進む世代交代など、ビジネス界でよく目にするネポ・ベイビーとは対照的だ(ネット用語に不慣れな読者のために補足すると、ネポ・ベイビーとは、成功した親の富やコネからキャリアを得た人の意味)。ネポ・ベイビーが生まれると、エスティ・ローダーやニューズコープのように内紛が起きたり、タイソン・フーズのように間違った人物を責任者に就けることになる。一族の巨額の富をさらに増やすのではなく、寄付するよう子どもたちに課すことの方が、より健全な生き方のように思える。
自分の幸運を認める。バフェット氏は謙虚な人物であり、自身の成功については才能ではなく、運の良さによるものだと語ることが多い。自身の幸運続きは「1930年代の米国で白人男性として生まれたことから始まった」と書いている。そして「男性であることが有利に働き、早くから金持ちになれるという自信を持っていた」と続く。
つまり、自身の富に大きな影響を与えたのは運だという考え方だ。生まれながらに不運な人に自身の富を分け与えるバフェット氏の原動力になっているのは、このメンタリティーだ。そういう考えを持てば、思い上がりや、それに伴う凡ミスを防ぐこともできるだろう。
将来の計画について透明性を保つ。バフェット氏は、親は子どもに遺書を読ませ、それぞれの決断に至った理由について説明し、理にかなっている意見なら取り入れるべきだと説く。「死後に遺言が家族を混乱させ、時には怒りを招き、多くの家族が離散するのを見てきた」という。一方で「裕福な親が生前に十分に話し合った遺言によって、家族の絆が深まったケースもいくつか見てきた」と書いた。
バフェット氏はバークシャーの後継者計画でも同じアプローチをとっており、その透明性が内紛を防いできた。以前にも書いたように、CEO職の継承は謎めいたものであってはならず、できるだけ退屈なものであるべきだ。遺言も同じだ。
身の丈に合った生活をする。バフェット氏は長らく、複利の魔法を称賛してきた。雪だるまが坂を転がりながらスピードと質量を増していくようなものだと。書簡では、本当の見返りは人生最後の20年に訪れると書いている。質素倹約で知られるバフェット氏は、1958年に購入したオマハの家に今も住んでいる。その結果、雪だるまはさらに大きくなり、寄付するための資金が蓄積されれいったのだ。
我が子を誇りに思っていると伝えよ。バフェット氏は書簡の最後をこう締めくくっている。余計な注釈は何もない。
(ベス・コウィット氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、米企業を担当しています。以前はフォーチュン誌のシニアライター兼エディター。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
原題:Buffett’s Life Advice Is as Good as His Investing: Beth Kowitt(抜粋)
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