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Jeran Wittenstein-
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24日の米株式市場で人工知能(AI)への期待感がしぼみ、ナスダック100指数の時価総額は1兆ドル(約154兆円)吹き飛んだ。多額のAI投資が利益を生むまでどれだけの時間がかかるのかとの疑問が広がった。
ナスダック100指数は3%強の大幅安。エヌビディアやブロードコム、アーム・ホールディングスといった半導体関連企業を筆頭に、AI技術関連の人気銘柄が軒並み下落した。
株価下落の引き金は23日遅くに発表されたアルファベットの決算発表。設備投資の増加が目立つ決算を受け、同社株は5%余り下落し、1月以来最悪のパフォーマンスとなった。テスラは12%強下落した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は自動運転車構想についてほとんど詳細を示さなかった。
マップシグナルズのチーフ投資ストラテジストであるアレック・ヤング氏は、「全体的な懸念は、すべてのAIインフラ支出の投資収益率(ROI)はどの程度かということだ」と指摘。「かなり常軌を逸した金額が支出されている。数年後には報われるかもしれないが、投資家は見返りを得るには時間がかかることに気づいており、ハイパースケーラーの収益が投資規模によって短期的に悪化していると認識していると思う」と分析した。
2週間前に発表された予想を下回るインフレ指標をきっかけに、ハイテク株から米利下げから最も恩恵を受ける企業(主に小型株)への大規模なローテーションが始まった。小型株のパフォーマンスが大型株を上回ったのは24日で4営業日連続。今週はS&P500種株価指数が1.5%、ナスダック100指数が2.6%それぞれ下落しているのに対し、ラッセル2000指数は0.5%上昇している。
激しい売り
ハイテク株からのローテーションは引き続き見られるが、ハイテク株の激しい値動きは何か別の要因もあることを示唆した。具体的には、S&P500種の時価総額を過去1年で9兆ドル押し上げたAI関連株のバブルは崩壊を免れないとのウォール街の一部の声に投資家が耳を傾けているように見受けられることだ。24日がその始まりではないかもしれないが、下落幅の大きさは警鐘を鳴らす。
オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ネビル・ジャベリ氏は、「短期的にはAI疲れが多少あるかもしれない。ビッグテック企業のAI投資の一部は、投資家が考えていたような期間で利益を生まない可能性があるためだ」と述べた。
AIコンピューティングに使用されるハードウエア関連企業の下げが24日は目立った。スーパー・マイクロ・コンピューターは9.15%下落。エヌビディアは6.8%安、ブロードコムは7.6%値下がりした。メタ・プラットフォームズは5.6%、マイクロソフトは3.6%、アップルは2.9%それぞれ下落した。
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原題:AI Fever Cools, Sending Nasdaq 100 Into $1 Trillion Tailspin(抜粋)