バイデン米大統領の弾劾調査、下院が正式開始－次男巡る疑惑で

バイデン米大統領が次男ハンター・バイデン被告の海外ビジネスに不正に関与したとされる疑惑を巡り、共和党が多数を握る米下院は13日、大統領の弾劾に向けた調査を正式承認する決議案を賛成221、反対212で可決した。

　　2024年11月の大統領選が近づく中で、今回の決議は、ホワイトハウスと議会共和党との派手な衝突の引き金となる。共和党の大統領候補指名争いでトップを走るトランプ前大統領も、バイデン大統領に対する弾劾調査の開始を議会共和党に強く働き掛けていた。

　　ロサンゼルスの米連邦大陪審は今月、ハンター・バイデン被告を３件の重罪と６件の軽罪を含む税関連９件の罪で起訴した。同被告は違法薬物への依存状態で銃を所持した罪でも９月に起訴された。

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　　バイデン氏親族の資金管理、ハンター被告や他の親族の商取引が調査の焦点となっている。バイデン大統領は議会共和党について、「なすべき緊急の仕事をやらず、共和党議員でさえ事実の裏付けがないと認める事実無根の政治的スタンドプレーに時間を費やすことを選んでいる」と批判した。

　　可決された決議は、弾劾調査の手続きと権限を定める一方、期限は設定せず、弾劾に値する具体的な罪も示していない。

　　 ジョンソン下院議長によれば、調査開始が正式承認されたことで、バイデン大統領と親族を調査する委員会が召喚状を執行する法的権限が強化される。

原題：GOP’s Biden Impeachment Drive Escalates in Formal Inquiry (1)（抜粋）