トランプ前米大統領の顔写真公開、アトランタの拘置所出頭後に撮影

トランプ前米大統領は24日、2020年大統領選のジョージア州での結果を覆そうと共謀したとして起訴された事件で、州都アトランタのフルトン郡拘置所に出頭した。

　　容疑者逮捕後に撮られる「マグショット」と呼ばれる顔写真が撮影され、トランプ氏が同拘置所を出てから約１時間後に公開された。大統領経験者がマグショットを撮られたのは初めて。

　　24年大統領選での返り咲きを目指すトランプ氏の刑事訴追は４件目だが、ニューヨークとフロリダ、ワシントンでの事件では当局が必要ないと見なし、マグショット撮影は見送られていた。

　　フルトン郡のウィリス地方検事は、前大統領と共謀者とされる18人に対し、25日までに出頭するよう命じ、応じなければ逮捕されると通告していたため、この日の出頭は不可避となっていた。トランプ前大統領は以前、20万ドル（約2900万円）の保釈金に同意していた。罪状認否は来月初めに行われる見通し。

　　トランプ前大統領が拘置所にいた時間はおよそ20分。拘置所に入った後、同施設のデータベースに名前が表示され、身長は６フィート３インチ（約190センチ）、体重は215ポンド（約97.5キログラム）と記録された。

　　撮影されたマグショットで、トランプ氏はカメラ方向に厳しい表情を向けている。

　　トランプ氏は、いずれの刑事事件も自身の再選を阻もうとする「魔女狩り」の一環だと主張してきたが、マグショットをＸ（旧ツイッター）に投稿し、そうした主張の展開に既に利用している。トランプ氏によるＸ投稿は2021年１月８日以来。これより先に自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」にも投稿していた。

　　拘置所での手続き終了後、トランプ氏はアトランタの空港に戻った。プライベートジェット機に乗る前に、「ここで起きたことは司法の茶番だ。われわれは何も悪いことをしていない。私は何も悪いことをしていない。誰もがそれを知っている」と発言した。

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原題：Trump Mug Shot Released After Booking in Georgia Jail (1)、Trump Surrenders in Atlanta on 2020 Election Probe Charges (3)（抜粋）