手当て受けたツル、インドの動物園で恩人に再会 男性は解放求める

動画説明, 手当て受けたツル、インドの動物園で恩人に再会 男性は解放求める

インドでけがの手当てをしてくれた男性から「押収」され、動物園に収容された野生のオオヅルが、この男性と再会し、翼を広げて跳ね回った。

オオヅルは北部ウッタル・プラデシュ州で1年ほど前、けがを負っていたところをモハマド・アリフさんに発見された。アリフさんの手当てによって回復すると、野生に戻らずアリフさんの元を離れなかった。

3月初めのBBCヒンディー語の取材でアリフさんは、けがが治ればツルも野生に戻るだろうと思っていたが、その後もそばからいなくなることはほとんどないと話していた。

この心温まる「友情物語」は、多くのメディアで取り上げられた。

しかし、インドの法律ではオオヅルの飼育や餌付けは違法とされているため、野生保護当局は3月下旬、このツルをアリフさんから「押収」。

当初、野生動物保護区に移されたが、報道によると、現在は同州カンプール市の動物園で、おりの中に「一時的に」隔離されている。

ツルはこのほど、面倒をみてくれたアリフさんと再会。アリフさんが近づくと、おりの中で翼を広げて跳ね回った。

複数報道によると、アリフさんは当局にツルを解放するよう求めており、有志による署名活動も始まった。