見たことのない「9/11」の写真 がらくたセールで発見

画像提供, Jason Scott/Textfiles
2001年9月11日の米同時多発攻撃の現場を撮影した、未発表の写真2400枚が発見された。収集家が民家のがらくたセールで買ったCDロムに保存されていた。
攻撃で倒壊したニューヨークの世界貿易センター跡とその周辺で、がれき撤去に関わった建設作業員が撮影したものとみられている。
収集家のジョナサン・バージェス博士とジェイソン・スコット氏が、がらくたセールでたくさんのCDロムを買い取った中に、いわゆる「グラウンド・ゼロ」の未発表写真が大量に記録されていた。CDロムの状態が良くなかったため、専門の復旧業者に託す必要があったという。
「この手のものはだいたい、不用品一掃セールでは無視されがちで、我々が行かなかったら今頃はゴミ捨て場にあったはずだ」とバージェス博士は話した。
「あの時代のCDロムはかなり不安定なので、ディスクの中身をこれほど良い状態で移すことができたのは奇跡だ」
今のところ、写真を撮った本人や家族は見つかっていないという。
写真には、グラウンド・ゼロを地上から、あるいは上から撮ったさまざまな様子が収められている。がれきを撤去する作業員の姿や、貿易センタービル周辺の建物の壊れた内部も写っている。
バージェス博士たちは、発見した写真を写真共有サイトFlickrに掲載した。

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米同時多発攻撃では、ハイジャックされた旅客機3機がニューヨークと貿易センタービル2棟とワシントンの国防総省に突入したほか、ペンシルヴェニア州に1機が墜落した。計3000人近くがこの日の攻撃で死亡した。
さらには米疾病対策センター(CDC)によると、グラウンド・ゼロで救助やがれき撤去作業に当たった約40万人が、アスベストなど毒性物質を浴びたり、負傷したり、心的外傷を負ったりした。その多くが、様々な慢性病に苦しむことになった。

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バージェス博士は、発見した写真を共有することは「人類にとって正しいこと」だと述べ、写真を見て感動した人は何か有意義な目的への寄付を検討してはどうかと提案している。

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