ナイジェリアで少女2人が自爆攻撃 7、8歳か

買い物客で混雑するマイドゥグリの市場で自爆攻撃は起きた(11日)

画像提供, AFP

画像説明, 買い物客で混雑するマイドゥグリの市場で自爆攻撃は起きた(11日)

アフリカ東部ナイジェリアで11日、年齢が7、8歳とみられる少女2人による自爆攻撃が起き、少女らを含む少なくとも3人が死亡、18人が負傷した。地元警察が明らかにした。

自爆攻撃は、同国北東部にあるボルノ州のマイドゥグリの買い物客でごった返す市場で起きた。

目撃者の話によると、2人の少女は数分の間隔をあけて自爆したという。

犯行声明は出ていないが、ナイジェリア北東部を拠点とする過激派組織「ボコ・ハラム」が同様の攻撃をしている。

過去数カ月では、ナイジェリア軍がボコ・ハラム制圧に向け前進をみせていたが、爆発攻撃は依然として頻繁に起きている。

マイドゥグリの民兵の一人、アブドゥルカリム・ジャボさんはメディアの取材に対し、少女たちは7、8歳くらいで、人力車に乗って市場にやってきたと話した。

自爆攻撃のあったマイドゥグリ(Maiduguri)の位置
画像説明, 自爆攻撃のあったマイドゥグリ(Maiduguri)の位置

ジャボさんは、「人力車を降りた彼女たちは、全く感情が無いような様子で私の目の前を通り過ぎようとした」と、事件前の状況を語った。

「そのうち一人にハウサ語と英語の両方で話しかけたが、反応しなかった。お母さんを探しているのかと思った」

少女たちは、市場の露店に近付くと、腰に巻かれた爆発物を起爆させたという。

ここ何週間かにわたり、ボコ・ハラムによる攻撃が繰り返し起きている。9日には、ナイジェリア北東部のマダガリにある市場で女の自爆犯が少なくとも45人を殺害、33人を負傷させた。

10月には、今回事件のあったマイドゥグリにある難民キャンプで女の自爆犯が17人を殺害している。

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ボコ・ハラムとは

・2002年の組織化当初は、西洋式の教育に反対する集団だった。「ボコ・ハラム」とは現地のハウサ語で「西洋の教育は禁じる」という意味。

・2009年に武装活動を開始。

・戦闘でナイジェリア北東部を中心に、数千人が死亡している。

・過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)に合流し、現在はISの「西アフリカ州」を自称する。

・ナイジェリア北東部で広範な支配地域があった。

・しかし、昨年は政府軍が大方の地域を取り戻している。

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(英語記事 Nigeria Maiduguri: Two 'young girls' used as human bombs)