発達凸凹と向き合う

【道具で「苦手」は消える③】時間の感覚を「見える化」 気持ちの切り替えに役立つ道具

2024.11.25

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平野佳代子
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苦手を作り出しているのは「道具」や「環境」であり、苦手を消し去ってくれるのもまた「道具」や「環境」――。発達障害の子のための道具を販売するネットショップを運営する平野佳代子さんが、専門家や保護者から聞いて、これはと思った道具を取り上げる連載。第3回は気持ちの切り替えに役立つ道具です。

【ご紹介する道具】

  • タイムタイマー
  • 砂時計

突然始まって、突然終わる不安

気持ちの切り替えがうまくできない子は、時間感覚がないからだといわれます。

「あと5分で終了」というとき、私たちは5分という長さを意識しながら、徐々に気持ちを切り替えていきます。終わるまでの「心の準備」をしているわけです。

たしかに、5分の長さを実感できないと、気持ちをうまく切り替えることができません。「そろそろ終わる」「そろそろ始まる」という感覚が持てないでいると、突然終わったり、始まったりするように感じてしまいます。

「そろそろ終わる(始まる)」というあいまいな感覚を「見える化」したのが「タイムタイマー」です。時間の経過とともに、タイマーの文字盤の色の面積が狭くなることで残り時間が見てわかります。

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