「俺らは打たれ強いんだ」 延命図る石破政権、立ちはだかる高い壁

有料記事政界変動2024

鈴木春香 国吉美香 川辺真改
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 28日未明。石破茂首相は、東京・永田町自民党本部4階の部屋で開票を見守っていた。すでに報道各社は自民、公明両党の苦戦を伝えており、一部では「自公過半数割れ確実」と速報された。

 午前1時すぎ、首相が待つ部屋へ、同じ4階の自室から森山裕幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長が集まった。

 20分間の議論の後、小泉氏が部屋を出た。事前に「身柄は預けます」と首相に伝えていた小泉氏は、辞意を固めていた。「誰かが責任を取らなきゃいけない」。そう言い残し、党本部を離れた。

 一方、各社の取材に応じた森山氏は「目標を達成できず、大変申し訳なく思う」と述べたが、進退を問われると「責任を果たしていきたい」と言い切った。首相と森山氏の続投方針が固まった。

 首相は、勝敗ラインを「自公…

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この記事を書いた人
川辺真改
政治部|自民党担当
専門・関心分野
国内政治、社会福祉、スポーツ
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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年10月29日8時53分 投稿
    【視点】

    戦後最短の内閣は、終戦直後の1945年8月に首相に就任し、連合国軍総司令部(GHQ)との関係などで辞任した東久邇宮稔彦王の54日です。次いで、細川護熙氏の後を襲って94年4月に首相に就任した羽田孜氏。社会党の連立離脱で少数与党となり、内閣不

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