投票箱から3年前の投票用紙発見 宮城、衆院選準備中に知事選の2票

吉村美耶 福留庸友
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 【宮城】仙台市泉区選挙管理委員会は、27日の衆院選最高裁判所裁判官国民審査で、仕事や旅行などの滞在先で投票する「不在者投票」のオンライン請求に気づかず、有権者2人が投票できなかったと28日発表した。投票用紙の発送が遅れたという。

 区選管によると、21日に請求があった7人のうち2人分に、不在者投票の最終日の26日午後3時まで担当者が気づかず、同日中に2人に投票用紙を届けられなかった。

 このほか、衆院選の準備中に投票箱の中から、2021年10月の知事選の有効票2枚が見つかったことも発表。当時、この2票は有権者が持ち帰ったとして処理していた。

 投票箱は折りたためる紙製で、開票時に立会人複数人と開票管理者、市職員が投票用紙が残っていないか確認したが、気づかなかった。区はチェックを強化し、再発防止に努めるとしている。

 確定投票者数の内訳の訂正も発表した。国内投票者数を1人分減らし、在外投票者数を1人分増やした。在外選挙人名簿に載る女性が帰国中の17日、期日前投票した際、国内投票者数として数えたが、国内で投票しても在外投票者数として計上する決まりがあった。県選管の指摘で気づいた。

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この記事を書いた人
福留庸友
仙台総局|おもに行政担当
専門・関心分野
東北、東日本大震災、メディア論
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